2019-12-20 事務局より

フォーラム「創造性の広がりがもたらす都市へのインパクト~クリエイティブ・ダンディーを迎えて」

アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)とブリティッシュ・カウンシルは、横浜で「東京2020オリンピック・パラリンピック」の事前キャンプを行う英国との文化交流プログラムを開催します。

来日する「クリエイティブ・ダンディー(Creative Dundee)」は、スコットランドの美しい港町であり、デザイン、デジタルコンテンツで経済成長を続ける「ダンディー市*」の創造産業におけるキープレイヤーとして活動する中間支援団体です。

クリエイティブ・ダンディーは、民間セクターとして行政と連携し同市の創造産業におけるプロモーション、ネットワーキング、政策提言などを行っています。芸術・文化と創造性が都市の発展において欠かせないとして活動されている思いは、横浜市の文化芸術創造都市施策の推進をはかるアーツコミッション・ヨコハマと同じです。

今回、クリエイティブ・ダンディー・ディレクターのロリ・アンダーソンと市内外で活躍するクリエイターやオーガナイザー、編集者などを迎え、「創造性の広がりがもたらす都市へのインパクト」と題してフォーラムを行います。

この交流を通じて、クリエイターや起業家や行政・企業など様々なプレイヤーがつながることで社会に生まれる価値について、その考え方や仕組みを互いに学びあい、都市における創造性の役割を明らかにしていきます。

* ダンディー市(City of Dundee)は、古くは貿易都市として礎を築き、繊維から造船等の工業で栄え、一時経済が停滞、戦後の電子、近年はソフトウェア、バイオ、デジタルコンテンツ産業が都市経済を動かしている。現在、ユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市としてデザインを都市政策の中心に据え、ウォーターフロントの開発を2001年からの30年計画を実施中で、2018年には隈研吾氏が設計したヴィクトリア&アルバートミュージアムの分館がオープン。


フォーラム

1)キーノート
「クリエイティブ・ダンディーの取組み」
2)プレゼンテーション
「アーツコミッション・ヨコハマの取組み」
3)ライトニングトーク
4)パネルディスカッション
「創造性の広がりがもたらす都市へのインパクト」 

日 時:2020年1月20日(月) 18:30~21:00
会 場:YOXO BOX(横浜市中区尾上町1−6)
料 金:1,000円
定 員:60名
*事前申込制、申込フォームよりお申込ください。
*お席に余裕がある場合は、当日受付を承ります。
*同時通訳あり。


お申込:ウェブ申込フォームよりご登録ください。
https://acy-dundee.peatix.com/

アクセス:
YOXO BOX https://yi.city.yokohama.lg.jp/yoxo_box/
【JR京浜東北線・横浜市営地下鉄「関内駅」徒歩3分】
みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩7分

主催:アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、ブリティッシュ・カウンシル


【イベント概要】

フォーラム

2020年1月20日(月) 18:00開場、18:30開演、21:00終了

●キーノート「クリエイティブ・ダンディーの取組み」
ロリ・アンダーソンクリエイティブ・ダンディー・ディレクター)

●プレゼンテーション「アーツコミッション・ヨコハマの取組み」
杉崎栄介(アーツコミッション・ヨコハマ プログラム・オフィサー) 

●ライトニングトーク
こくぼひろしひとしずく株式会社 代表/CHART project 主宰/一般社団法人ソーシャルグッド 代表理事)
秋山 怜史一級建築士事務所秋山立花 代表/NPO 法人全国ひとり親居住支援機構 代表理事)
加藤 佑IDEAS FOR GOOD 編集長/ハーチ株式会社代表)

●パネルディスカッション
「創造性の広がりがもたらす都市へのインパクト」 
ロリ・アンダーソン(クリエイティブ・ダンディー ディレクター)
太刀川英輔NOSIGNER 代表、デザイン・ストラテジスト)
吹田良平(株式会社アーキネティクス代表取締役/『MEZZANINE』編集長)
治田友香関内イノベーション・イニシアティブ株式会社 代表取締役)


登壇者プロフィール

Lori Anderson(ロリ・アンダーソン)
クリエイティブ・ダンディー ・ディレクター

クリエイティブ・ダンディーでディレクターを務めるロリ・アンダーソンは、エディンバラの現代アートセンター、コレクティブ(Collective)のデベロップメント・アンド・エンタープライズ部門長として、事業開発、資金調達、組織運営などを統括した。2014年にコレクティブに着任後、エディンバラのカールトン・ヒルにある歴史的なエディンバラ市立天文台を、現代アートの新しい拠点として再開発するプロジェクトを統括し、資金調達や運営を担当した。

コレクティブに参画する前は、スコットランドの博物館や美術館の開発機関であるミュージアムズ・ギャラリーズ・スコットランドで、リレーションシップス・アンド・パートナーシップ・マネージャーとして、資金調達、持続可能性、観光、トレーニング、アドボカシーの分野で、セクター内外のネットワーク構築とパートナーシップ促進に携わった。豊富な資金調達経験加え、国営宝くじの文化遺産基金で9年間にわたってプロジェクト管理の経験も積んでいる。スコットランド観光局でキャリアをスタートした後、スコティッシュ・ウィドウズでファイナンシャル・アドバイザーも勤めた。現在スコットランド現代アートネットワーク(SCAN)の副会長を務める。英国のPRの専門資格(CIPR)を持ち、セント・アンドリューズ大学でスコットランド歴史学の修士号を取得している。


太刀川英輔(たちかわ えいすけ)
NOSIGNER代表、デザイン・ストラテジスト

慶應義塾大学特別招聘准教授。デザインで美しい未来をつくること(デザインの社会実装)発想の仕組みを解明し変革者を増やすこと(デザインの知の構造化)この2つの目標を実現するため、社会的視点でのデザイン活動を続け、次世代エネルギー・地域活性・世代継承・伝統産業・科学コミュニケーションなど、SDGsに代表される社会課題に関わる多くのデザインプロジェクトを企業や行政との共創によって実現。プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・建築・空間デザイン・発明の領域を越境するデザイナーとして、グッドデザイン賞金賞(日本)アジアデザイン賞大賞(香港)など100以上の国際賞を受賞し、また審査員を務めている。デザインや発明の仕組みを生物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、変革者を育成するデザイン教育者として社会を進化させる活動を続けている。

地元横浜では、市のイノベーション都市政策「YOXO」、横浜DeNAベイスターズのブランディング戦略として+B、the BAYS、DOCK、マンホール等を手がけ、We brand Yokohamaというシビックプライドのコミュニティを運営する。


吹田良平(すいた りょうへい)
株式会社アーキネティクス代表取締役/『MEZZANINE』編集長

大学卒業後浜野総合研究所を経て、2003年、都市を対象にプレイスメイキングとプリントメイキングを行うアーキネティクスを設立。都市開発、商業開発等の構想策定を中心に関連する内容の出版物編集•制作を行う。主な実績に渋谷QFRONT、「北仲BRICK &WHITE experience」編集制作、「日本ショッピングセンター ハンドブック」共著、「グリーンネイバーフッド」自著等がある。2017年より都市の更新に向けた世界中のアーバンチャレンジを紹介する新雑誌「MEZZANINE」を発刊。横浜商科大学経営学部講師、日本ディスプレイ業団体連合会「ディスプ レイ産業賞」審査員を務める。


治田友香(はるた ゆか)
関内イノベーション・イニシアティブ株式会社 代表取締役

マンションデベロッパー、NPO支援組織、起業家支援財団を経て、2013年6月から現職。NPO法立法運動、自治体・企業のNPO支援策の企画運営を経験。

関内イノベーションイニシアティブは「想いを行動する力に変えて、街を育てる」をコンセプトに、地域の課題に取り組む人やそれを応援する人を育てるための、講座事業や伴走支援事業等、さまざまなソリューションの提供を通じて、次の時代の街・社会の未来を担うエコシステムの形成を目指している。事業として、ソーシャルビジネス起業や、セカンドキャリアとしての地域起業の人材育成、営利および非営利組織の成長支援、調査研究やコンサルタント業などに取り組む。

シェアオフィスとソーシャルビジネスの創業支援機能を持つmass×mass関内フューチャーセンターの施設運営、クラウドファンディングFAAVO横浜の事務局も担う。


こくぼひろし
ひとしずく株式会社 代表/CHART project 主宰/一般社団法人ソーシャルグッド 代表理事

社会課題解決に取り組む人を後方(広報)で支えるPRコンダクター。「伝えない広報」を提唱し、ソーシャルグッドのインフラづくりに取り組む。


秋山 怜史(あきやま さとし)
一級建築士事務所秋山立花 代表/NPO 法人全国ひとり親居住支援機構 代表理事

東京都立大学工学部建築学科卒業。2008年「社会と人生に新しい選択肢を産みだす」を理念に掲げ、一級建築士事務所秋山立花設立。住宅、共同住宅、保育園などの設計活動を行うとともに、社会課題を解決するためのプロジェクトの企画を行う。 2012年に全国で初めての事例となるシングルマザー専用シェアハウス「ペアレンティングホーム」を企画。その後、全国のシングルマザーハウスの運営者の支援を行うため、ポータルサイト「マザーポート」を立ち上げて運営。2019年からは活動をより広域におこなうためにNPO 法人全国ひとり親居住支援機構を立ち上げて代表理事に就任。そのほか、地域包括ケアの推進のためのプロジェクトや商店街や中心市街地の活性化、墓地問題にも関わる。過去に横浜国立大学非常勤講師、神奈川県地方創生推進会議委員など。


加藤 佑(かとう ゆう)
IDEAS FOR GOOD 編集長/ハーチ株式会社代表

横浜育ち。東京大学教育学部卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)を経て、サステナビリティ専門メディア「Sustainable Japan」の立ち上げ、大企業向けCSRコンテンツの制作などに従事。2015年12月にハーチ株式会社を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格保持者。

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