室伏鴻 <外>の千夜一夜(2013.11.19-24)

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われわれはたえずこの「瞬間」に引き戻される。<生まれ故郷>は外にあるのだ。
領土は領土自体を超えるものを解き放つ・・・。

2013年11月19日(火)~11月24日(日) / 横浜赤レンガ倉庫1号館3階
※チケット(全席自由・ドリンク付)発売中

公式HP⇒http://outside-1001.org/

『<外>千夜一夜』と題した6日間連続公演。
日本の若手と中堅・ベテランのダンサー、アーティスト、ミュージシャン、そしてコロンビアのボゴタ、フランスのパリからダンサーたちを招きました。
ダンスと音楽、映画の果敢な<実験創作>の上演と上映、および先鋭な講師の方々を招いての<セッション・トーク>を折りまぜ、強力で、盛りだくさんのプログラムを自信をもってお送り致します。

チケット取り扱い:
■カンフェティチケットセンター http://confetti-web.com/ 0120-240-540
■JCDNダンスリザーブ http://dance.jcdn.org/ 
■横浜赤レンガ倉庫1号館 045-211-1515 (10:00~18:00)

お問合せ:
横浜赤レンガ倉庫1号館(10:00~18:00)045-211-1515
渡辺 080 5538 6407 / k_kunst_watanabe@yahoo.co.jp(コーアンドエッジ)

企画制作:Ko&Edge Co. / k-kunst

共催:横浜赤レンガ倉庫1号館 ((公財)横浜市芸術文化振興財団)

助成:公益財団法人セゾン文化財団 / 先駆的芸術活動支援助成(アーツコミッション・ヨコハマ)

協力:在日本コロンビア共和国大使館 東京セルバンテス文化センター 
STスポット横浜  吾妻橋ダンスクロッシング 鳥の劇場 (有)エス・アイ・ジー 山形国際ドキュメンタリー映画祭 テルプシコール 慶応義塾大学アート・センター (土方巽アーカイヴ) Manusdea Antropolia Escenica 川口隆夫

舞台監督:原口佳子(モリブデン) 照明:丸山武彦  音響:高橋英由生 
アートディレクション&デザイン:加藤賢策(LABORATORIES)

Program
 ※ プログラムは変更になる場合がございます

★『墓場で踊られる熱狂的なダンス』 19日(火)19:30開演
出演/ 岩渕貞太、山田有浩、中村蓉、堀菜穂、藤由智子 
構成・振付/ 室伏鴻

「墓場」写真DSC_0065 250

<・・・一切の語が途絶える時、「雷撃のごとき瞬間」として、「稲妻のごとききらめき」として、自ら現存させる語だ。(「それらがエーテルで出来たようなある透明さの上で一輪の速やかな花の中で輝き、死に絶える瞬間」(マラルメ『芝居鉛筆書き』)> -モーリス・ブランショ『文学空間』

 あらためて、舞踏の核心にあるものについて語りたいと思う。否、語ることの不可能なもの、不可能な体験について語りたいと思う。思考すると同時に、私の思考をその足元から浸蝕し、崩壊させてしまうものについて。私の根源にあって、たえず私というものを活気づけている、あの<空虚>=<無関心>について。
 あなたは、あなたの沈黙について、沈黙とともに語りはじめる。黒く焼けただれたあなたの死体について、音を消失したあの炸裂について。
 私は、ヒロシマの体験を持つことが出来ない。それは、すべての他の、外の体験だからだ。しかし私は、私のヒロシマの体験を語りつづけるだろう。始まりもなく終わりもなく、すでにいつも、私の核心にあるその<無=経験の外>について、あの影と闇の光の力を借りて。

★『DEAD1』(振付:室伏鴻)+『Still』(目黒大路ソロ) 20日(水)19:00開演
出演:Jorge Bernal, Alejandro Ladino, Maximo Castro / 目黒大路

「逆立ちで踊れ」といったのは ニーチェである。
世界で踊られた、室伏鴻振付作品の代表作!

★大谷能生X室伏鴻 『縁でBlues、際でFunk』 21日(木)19:30開演
音楽ライブ:大谷能生  ダンス:室伏鴻

Snacでの『即興二番』、吾妻橋DXでの『痙攣的』につづいて三度目の共演。二人の本格的な激突は、縁でFunk、水際にBluesをよびこんで、際立つ Contortion !!!

★芥正彦X室伏鴻 『アルトー二人』 22日(金) 20:20開演
ディレクション・構成・振付 / 室伏鴻  出演 / 芥正彦、室伏鴻, フィルム撮影、編集 / 鈴木章浩

アルトー二人の写真250

日本演劇界とダンス界の「絶対的他者」二人、芥正彦と室伏鴻。同時代に生きながら、すれ違い続けた二人の、アントナン・アルトーによる磁力の初顔合わせ・・・・
首から注射器をぶらさげて 供犠の釘を自ら己の身体に打ち込むみたいにして、アルトーの亡霊も この傍らに立っている。タラウマラの 非キリスト教の 魔術的言語によって彼の言語にさらに亀裂を走らせるために。――アルトーの<戦い>への共感とともに 私は踊り始めた 私のミイラの踊りもまた 私の身体と言語の 裂け目をえぐり、むき出しにしてみることだった。死と生の境い目で 踊ることからはぐれてしまった身体の踊りを 発明する事だって***(室伏鴻)

★室伏鴻・新作ソロ 『リトルネロ-外の人、他のもの』 23日(土)17:30開演
2013年 ImPulsTanz International Dance Festival レジデンシー作品:『Ritournelle』 日本初演
構成・振付・ダンス / 室伏鴻   

『流産すること。子どもたちが生きていればもうあなたとおんなじ歳まわりだ。
わたしはその死児たちの名を踊る。1)それは雲。あるいは「オルガンと硫酸」。2)それは銀。いつでも際で、縁でふるえていた。「Edge」。3)「しとね」という。女たちの短くなった足も男の曲がらなくなった歪んだ膝も・・・みな水滴で濡れている。そしてまるで矛盾するようだが、砂漠のように乾いている。それらは干からびてゆく。
「音楽」を聴かせたいのはやまやまだ。死んだ貝殻のように硬くなったかれらの耳の奥へ、浸透する、透明なしずくみたいなノイズを。
しかしすべては場所を見てからだ。そこにたたずみ・・・いっしょに探しはじめるまで、わたしはまったく何十年ぶりかで乗る新幹線の音に身をまかせているだろう。』 
そう書いて踊ってから数奇で、奇数な13年が過ぎ・・・奇妙な旅がつづき、わたしは何度もくりかえし、わたしを外へと放逐する。
<外のリトルネロ>だ。

★『呑むズ・ライブ』 23日(土)20:40開演
演奏:美川俊治 (Electoronics, Voice)、HIKO (Drums)、大谷能生 (Sax)

2012年結成の”呑むズ”の、エッジを駆け抜ける衝撃のライブ!!!

★『The Last News』 24日(日)17:30開演
振付・構成・演出:室伏鴻 /振付助手:ホルへ・ベルナル、マキシモ・カストロ
証明デザイン:室伏鴻 

出演-Jorge Bernal, Maximo Castro, Alejandro Ladino, Brenda Polo、田中美沙子、関かおり
2011年、文化庁助成国際共同制作プロジェクトとしてコロンビアで制作され、各地で高い評価を得た「The Last News」のJapan Version

コロンビアのボゴタのダンサーたちと<名のない死体たち>の踊りを考えながら、陽水の歌を聴いていた。「最後のニュース」で踊ることにした。
<機関銃の弾を体中に巻いて ケモノ達の中で誰に手紙を書いているの 眠りかけた男達の夢の外で 目覚めかけた女達は何を夢見るの 原子力と水と石油達のために 私達は何をしてあげられるの  今 あなたにGood-Night  ただ あなたにGood-Bye>(井上陽水『最後のニュース』)

★『Free Session 』 20日(水),21日(木),22日(金),23日(金)17:30開演  24日(日)14:30開演
出演: 岩渕貞太、中村蓉、藤由智子、堀菜穂、山田有浩、田中美沙子、関かおり、アレハンドロ・ラディノ,マキシモ・カストロ,ホルヘ・ベルナル,ブレンダ・ポロ、コーランタン、 による 4日間のフリーセッション. *詳細はHPにて発表

★石井達朗の一夜 『マヤ・デレンの白昼夢』 22日(金)18:40開演
トーク 石井達朗  映像 マヤ・デレン
代表作『午後の網目』で知られるマヤ・デレン(1917-61)は、実験映画の女神と言われている。しかしそれは夫であるハミッドとの合作である。デレンの個性は『午後の網目』を含めて、それ以外のエネルギッシュな活動のなかに焼き付けられている。デレンは、ハイチのヴードゥーを信仰し、研究し、記録することに生涯をかけて執念を燃やし、そして、『午後の網目』以降の実験映画の自由な創作においては、さらに深い領域に足を踏み入れている。ダンス、トランス、憑依、フェミニズム、ジェンダー、シュールレアリズムの観点から論じられるデレンの映像群。その色褪せないサイレンスの世界に今、向きあう。

★ 大谷能生&木村覚の一夜 『映像化されたダンスから、あたらしいダンスを開発する方法』 20日(水)20:10開演
出席者:木村覚、大谷能生、室伏鴻
PC上に「踊ってみた」投稿映像が溢れ、ヴォーカロイドはヴァーチャルな身体を与えられてモニター上でゆらゆらと踊りを踊る。二〇世紀のダンサーたちは、「映像化」された自分たちの身体・振り付け・ダンスと、必ずしも親しい関係を結んでは来なかったが、見る/見られるという欲望が液晶の平面上であらたな乱反射をおこしている現在、ダンスへの衝動は「映像」とどのように切り結ぶことが出来るのか。古典からニコ動まで古今のダンス映像をサンプルしながら、「ダンス」と「映像」、その両面のエッジを探る試み

★桜井圭介&三田格の一夜 『デモンストレーションとしての「表現」』 23日(土)19:00開演
今、デモンストレーションにおいて「表現」の果たす役割とは何か?三田格を桜井圭介が招き対話する。
「何じゃこりゃ?」に共通する質、演劇でもダンスでも美術でも、規範を逸脱する「やんちゃ」な身体・行為の発する「ノイズ」。それが見たいのだ。(桜井)「桜井の闘いは、彼のグルーヴィな瞬間を死守する闘いに他ならない」(木村覚)

★宇野邦一の一夜 『リトルネロと外の身体』 24日(日)15:15開演
「発狂した時間とは、神が時間に与えた曲線の外に出て、おのれの内容をつくってくれたもろもろの出来事から解放され、おのれと運動との関係を覆してしまうような、そうした時間であって、要するにおのれを空虚で純粋な形式として発見する時間なのである」(ドゥルーズ『差異と反復』) 
・・・宇野邦一の話を じっくり聞いてみたい・・・もっともっと聞いてみたい・・・リトルネロ 純粋な形式とはなにか?

★鴻英良&鵜飼哲の一夜  『棄民 国民 そして 忘却 』 23日(土)14:45開演 
『二十世紀劇場』(鴻英良)と『抵抗への招待』(鵜飼哲)の著者による対話。<時間そして/または空間の極限的な縮減。時間上そして/または空間上の限界、主権という奇妙な権利はつねにそのような<場>に姿を現す。> 『ヒロシマ、モナムール』『石の賛美歌』の再上映を手がかりに<抵抗とはなにか>について砲弾の放談だ。

★鈴木創士&丹生谷貴志の一夜『裏返し・踏み外しのダンス放談』 24日(日)13:00開演
縁 Edgeは、舞踏と非舞踏をつないでいるのか?それは言葉や叫びにも介在するものなのか?境界の上で、肉体は肉体を煙に巻いている。舞踏は踊らない肉体、丸太のような体を妹としているではないか。舞踏が肉体の井戸のなかへ降りていくことだとすれば、この井戸はどこに通じているのか? 地獄なのか? 「外」なのか?

★写真展示 [実験的身体 1969~]  会場: 赤レンガ倉庫1号館3階ホワイエ

写真展250

確かに全ては実験であった。そして今もなお、継続する実験を焼き付ける。
1960年代後半から今日に至る Edgeのドキュメント。

 

映画上映

★「ヒロシマ・モナムール」 20日(水)12:30開演
 監督:アラン・レネ 脚本マルグリト・デュラス
日仏合作映画/ 1959 /日本語字幕あり

マルグリト・デュラスによるテクストとアラン・レネによるイマージュ
二人のコラボレーションが生んだ、至上の映像詩。

「きみはヒロシマで何も見なかった。何も。
私はすべてを見たの。すべてを。

あなたは私を殺すのよ。
あなたは私に幸福をあたえるわ。
私には時間があるの。
おねがい。私を食べつくして。
私の形を、醜くなるまで、変えてしまって。」
   (マルグリット・デュラス「ヒロシマ、私の恋人」 翻訳:清岡卓行)

★「裁かるるジャンヌ」 22日(金)12:30開演
監督: カール・テオドア・ドライヤー / フランス/1928/サイレント

オルレアンンの少女、ジャンヌ・ダルクの奇跡と宗教裁判を扱った無声映画の至高の作品として位置づけられている。場面はオルレアンの少女の裁判の法廷と処刑のいわゆる「受難」にのみ限られ、しかも画面は大写しの連続に終始する。その多様なカメラ・アングルは見る者を圧倒し、サイレント末期を飾る傑作の一つと評価される。

★「石の賛美歌」 23日(土)12:30開演
監督:ミッシェル・クレイフィー (山形国際ドキュメンタリー映画際 ’91特別賞受賞)
ベルギー/1990/アラビア語/カラー/35mm(1.66)/105分/日本語字幕あり
パレスチナにおける人間の風景と痛みについての映画である。イスラエルの街を舞台としたこの作品は、その土地に切り放すことができないアイデンティティを持ったパレスチナ人の日常生活の緊張を捉えている。生きている場所そのものが闘争の場であり、自国にいながら亡命者の立場を強いられるパレスチナ人の苦悩と、恋人たちの再会という愛の物語を並置して、ドキュメンタリーとフィクションを互いにさりげなく交錯・浸透させ、魅力的でいいようのない存在感を感じさせる。
 (山形国際ドキュメンタリー映画際 パンフレットより)