募集終了 2016年度 若手芸術家育成助成 クリエイティブ・チルドレン・フェローシップ

2016年度 創造都市横浜における若手芸術家育成助成 クリエイティブ・チルドレン・フェローシップ

【本助成制度を申請する方へ】

アーツコミッション・ヨコハマ(略称:ACY、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団運営)では、横浜市による文化芸術創造都市施策に基づき、アーティストやクリエーターの活動を支援する助成を実施し、8年間にわたってアートやクリエイティブな活動による横浜市都心臨海部の活性化の促進に寄与してまいりました。
そして迎える平成28年度、助成内容を一新します。
横浜市が文化芸術創造都市の一層の推進を図るべく展開しているクリエイティブ・チルドレン(*)構想に基づき、横浜から世界に芸術文化を発信する次世代のアーティストを育成し、そのキャリアアップを支援するための助成を開始します。
アートで世界の頂点を目指す若手アーティストの皆さんからの、チャレンジに満ちたご応募をお待ちしております!
申請方法など、ご不明な点についてはお気軽にご相談ください。

(*)「クリエイティブ・チルドレン」とは
横浜が将来にわたって発展していくために、子どもたちの感性や創造性を育むとともに、多様で優れた文化芸術を継承・発展させ、創造するために、その担い手となる才能豊かな新進アーティストなど、次世代を担う人材の育成が不可欠です。そこで、ライフサイクルに合わせたポテンシャルを引き出す施策を「クリエイティブ・チルドレン」と名付け、これにより、様々な社会課題にアプローチする共感力や創造性を育むことにつなげていきます。

LINEで送る
Pocket

この記事のURL:https://acy.yafjp.org/grants/2016/18479/

募集要項

■対象

【対象者】
以下の条件をすべて満たすアーティスト個人を対象とします。

  1. 美術、舞台芸術の分野で創造的な活動をする美術家、劇作家、演出家、振付家、ダンサー
  2. 初回申請年度の末日時点(※)で39歳以下の、横浜に在住・在学、もしくは横浜を活動拠点とする人 ※平成28年度実施助成の場合、平成29年3月31日をさします
  3. 過去3回以上の作品発表の実績を有する人

【助成期間】
平成28年4月1日から平成29年3月31日まで
原則1年間です。但し、連続2か年を限度に再申請することができるものとします。

■助成内容

【助成金】 一人あたり100万円以内

※助成金は、採択直後に策定いただく年間活動計画書の受理後、相談に応じて支払日を決定します。
※助成金の額は、事業予算の範囲内で決定されるとともに、審査の結果が助成金の額に反映されるため申請額すべてを満たすとは限りません。
※以下を助成対象経費とします。
出演料、企画料、作品制作にかかる資材費・機材費、会場使用費、印刷費、郵送費、保険料など事務費、著作権料、事業当日運営費、その他制作活動にあたって必要な経費が認められるもの
※以下を助成対象外経費とします。
交際費、接待費、飲食費、諸給与、事務所維持費、生活費

【人的支援】
キャリアアップ育成につながる、アーティストのニーズに合った人材をメンター/サポーターとして紹介します。また、関係者向けの会合等への参加を促すなど、人脈づくりを支援します。

【鑑賞の機会の提供】
助成期間中に開催される財団主催の展覧会や公演を鑑賞いただけます。

【広報支援】
チラシ等広報物の配架、WEBマガジン「創造都市横浜」、ヨコハマ・アートナビなど、財団が持つ広報ツールを活用いただけます。


■選考について

【選考方法】
専門家からなる審査会にて選考します。
一次選考:書類選考
二次選考:面接(プレゼン) ※一次選考通過者のみ

【選考のポイント】
1.次世代を担うことが期待されるアーティストであること
2.同時代の視点を有していること
3.文化芸術創造都市・横浜の振興、発展に資するアーティストであること
4.客観的評価の高いもの
5.スケジュール、資金の両面において計画が十分になされており、実現の可能性が高い活動を実施できること
6.助成の成果が申請者の今後の活動にとって有益になると判断されるもの
7.全国規模、さらに海外でも評価されるという期待感のあるもの

【審査員 (敬称略/順不同)

窪田研二(キュレーター)  KENJI KUBOTA ART OFFICE代表
曽谷朝絵(アーティスト)  http://www.morning-picture.com/ VOCA展2002グランプリ受賞、2013年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞
中野仁詞(キュレーター)  神奈川芸術文化財団キュレーター 第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター
木村絵理子(キュレーター) 横浜美術館主任学芸員
岡田利規(演劇作家・小説家)チェルフィッチュ主宰 
第49回岸田國士戯曲賞受賞、12年より同戯曲賞選考委員
中村恩恵(振付家・ダンサー)2011年芸術選奨文部科学大臣賞 2013年横浜文化賞 文化芸術部門 受賞
山口真樹子(ドラマトゥルグ)国際舞台芸術交流
中冨勝裕(プロデューサー) 横浜市芸術文化振興財団 プロデューサー(ダンス)


■申請期間・方法・書類

【申請期間】
平成28年4月4日(月)~5月20日(金)必着 ※6月下旬までに採択決定予定

【申請方法】
所定の申請書に必要事項を記入し、下記の(1)~(3)の書類を、原本を含め各5部セットしてご提出ください。※ホチキス止め不可、ファイリング不可
提出書類は返却しません。申請書・支出計画書はウェブサイト(http://acy.yafjp.org/)からダウンロードしてください。

【提出書類】

(1) 申請書・助成金支出計画書
(2) 自作について新聞、雑誌、ウェブサイトなどで第三者から批評されたもの
   (任意提出)
(3) 簡単なポートフォリオ
   ※紙で提出の場合A4×5枚以内
   ※舞台芸術分野で応募の場合は必ず映像を提出してください

■申請書類の提出先・お問合せ先

〒231-0023
横浜市中区山下町2 産業貿易センタービル1階
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
アーツコミッション・ヨコハマ クリエイティブ・チルドレン・フェローシップ 係

*持ち込みの場合の営業時間:平日9:00~17:00


■助成交付決定後の義務

①交付決定後速やかに年間活動計画書及び助成金支出計画表を策定・提出してください。
②各年度末に横浜市都心臨海部で開催する助成報告会にて活動報告のプレゼンテーションを実施してください。また、助成報告書を提出してください。
③ACYが招集する会議等に出席してください。
④各助成年度に以下のいずれかを実施してください。
・作品の制作、並びに横浜市都心臨海部もしくは海外での発表
   ※市内発表に際しては、審査員及び関係者への無償視察の枠を10名分提供してください。
・作品集の制作・発信
   ※ACY事務局等保存分として10部をご提供いただきます。
⑤助成対象経費となる活動が発行するすべてのメディアに「助成 アーツコミッション・
ヨコハマ」の表記とACYロゴマークを掲示してください。
⑥ACYが実施する当制度にかかわる調査に協力してください。
⑦ACYアーティスト・アーカイブにご登録いただきます。登録情報はACYウェブサイトにて公開します。


 

【留意事項】

  • 本助成では、助成期間中はアーティスト活動に専念することを前提としています。やむを得ない事情により、助成期間中にアーティスト活動を休止または停止したり、交付決定後の義務を遂行できなくなった場合は、直ちに報告してください。助成金の一部または全額を返還していただく場合があります。
  • 同一申請者への交付は連続2か年を限度とします。年度ごとに申請が必要です。
    ※創造的活動支援助成等の交付期間は含みません。
  • 助成金は、交際費、接待費、飲食費、諸給与・事務所維持費、生活費への使用はできません。
  • 次のいずれかに該当する経費は交付対象外となります。
    ①本助成要綱による助成金のほかに横浜市から補助金又は助成金の交付を受けるもの
    ②政治的又は宗教的普及宣伝と認められる活動をするもの
    ③支出以上の収入が見込める活動をするもの

    ④公序良俗に反する恐れがある活動をするもの
  • 次に該当する人は申請できません。
    ①暴力団員等
    (暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第2号に規定する暴力団をいう。)
    ②市税及び横浜市に対する債務の支払い等の滞納がある方

■申請書のダウンロードおよびお問い合わせ先

PDF版 WORD/ExceL版
申請書 申請書 ダウンロード
別紙: 支出計画書
交付要綱 ダウンロード

 

アーツコミッション・ヨコハマ 助成受付係
アーツコミッション・ヨコハマ〒231-0023 横浜市中区山下町2
電話:045-221-0212 ファックス:045-221-0216
受付時間 9:00~17:00 ※平日のみ

申請書類

申請書 ダウンロード(WORD/EXCEL版)

ダウンロード

別紙: 支出計画書(WORD/EXCEL版)

ダウンロード

交付要綱

ダウンロード

採択対象

武田 力

新規

アーティスト、俳優。 とある幼稚園で働いたのち、演劇に俳優として関わる。 2012年より自身での作品制作を開始。素材は「子ども」や「糸電話」や「街」など。 それらはアジア各地の民俗芸能の構造をもとに創作されている。民俗芸能に社会の端緒を見、そこに現代を反映して観客一人ひとりとともに思考する作品を制作している。
アーティスト。現在、東京藝術大学大学院映像研究科博士後期に在籍。 近年は、場所に関するアプローチに着目し、場所の歴史やコンテクストを読み込み、入念なリサーチに基づいた作品の制作を試みる。その場合に於いても、場所のコンテクストと自らの経験を独自の方法で接続し、新たな風景を生み出す傾向にあり、最終の表現形態は、映像、インスタレーション、パフォーマンスと多岐にわたる。

渡辺 篤

新規

現代美術家。 東京藝術大学在学中から自身の体験に基づく、傷や囚われとの向き合いを根幹とし、かつ、社会批評性強き作品を発表してきた。表現媒体は絵画を中心に、インスタレーション・写真・パフォーマンスなど。 テーマは、新興宗教/経済格差/ホームレス/アニマルライツ/ジェンダー/ひきこもり/精神疾患 など多岐にわたる。卒業後、路上生活やひきこもり経験を経て2013年、活動再開。以後精力的に発表を続けている。

助成評価

今回、活動を始めたばかりの若手から、ある程度の実績のあるアーティストまで、幅ひろい応募があった中、この助成を使ってどんなステップアップをしていくかが明確であり横浜から発信していく意識の強いアーティストを採択した。
武田力さんは、サポートの必然性を強く感じた。舞台芸術部門の応募者のなかで、同時代的視点を持ち、アジア主体の活動から、新しいことに挑戦する姿勢が高く評価できる。また今後その経験を横浜に還元してくれることを期待できる。
田村友一郎さんは、現在の制作の中心としているインスタレーション作品に加え、本人の作品と活動をアーカイヴすることを作品化し、システムとしてアーティストのみならず周囲に広げていくことに期待できる。
渡辺篤さんは、社会的事象を作品の題材としたプロジェクトを実行中であり、独自性と同時に、客観性を感じられる点を評価した。作家として作品をつくり続け、外国語圏にも展開したいという意思を強く感じられた。

審査員:窪田研二・曽谷朝絵・中野仁詞・木村絵理子・岡田利規・中村恩恵・山口真樹子・中冨勝裕

報告書

ファイルはありません。