白神ももこディレクション 『nottDance』(2012.09.22)

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コンテンポラリーダンスなんて、不本意のかたまりだ!
私自身ダンス?なるものを通して、さまざまな屈折に屈折を重ねてきましたが、不本意な事態が生じるのが世の常ならば、コンテンポラリーダンスなんて曖昧なものは大抵不本意だ!!と思ったわけです。けれど、その不本意な瞬間や出会いこそが新たな可能性と社会というものの面白さでもあるわけで、今回独断と大いなる偏見で、不本意そうな人々を不本意そうな組み合わせでプログラムしてみました。そこから生まれる小さな不本意たちがダンスのためになるならば、これこそわたくしの本意であります。
–白神ももこ

白神ももこ Momoko Shiraga/振付家・演出家・ダンサー
「モモンガ・コンプレックス」主宰
「We dance 横浜2012」共同プロデューサー、「nottDance」代表

1982年東京都生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。幼少よりバレエを始める。05年ダンス・パフォーマンス的グループ「モモンガ・コンプレックス」を旗揚げ。以来、全作品の振付・演出を担当。独自の観察眼と地味かつ省エネな手腕で隙間だらけの世界を描く。また、ままごと『わが星』等の演劇作品への振付等、活動は多岐に渡る。09年神里雄大とのユニット鰰[hatahata] を結成。12年3月に、村本すみれ・井上大輔を中心とした実験的なプロジェクト「nottdance」を始動。

<プログラム>
■01.『井上大輔の果敢なる挑戦
  ソロダンス〈百年の身体〉シリーズ リ・クリエーションズ』
9/22(土)14:00─15:30/小スタジオ/前売1,500円 当日1,800円

「井上大輔ソロ編」
「斎藤栗子ソロ編」 共同振付:井上大輔、斎藤栗子
「トリオ編」 振付:井上大輔/出演:斎藤栗子、武田幹也 他
大学時代からダンスを始め、伊藤キム主宰「輝く未来」を経て、ソロ及び「21世紀ゲバゲバ舞踊団」を立ち上げ活動している井上大輔。自身振付出演によるソロダンス「百年の身体」シリーズを他ダンサーが踊るという他者からの目線を入れることで新作として再構築。ソロダンスという私的な身体言語を、他者との交換により新たな言葉として放つ。これは日常的には当然の行為として行われながら、しかし極めて果敢なる挑戦。

写真:井上大輔(撮影:福井理文)
井上大輔 Daisuke Inoue/振付家・ダンサー/「21世紀ゲバゲバ舞踊団」所属
1983年生まれ。桜美林大学総合文化学科卒業。大学でコンテンポラリーダンスに出会い、木佐貫邦子にコンテンポラリーダンスを、バレエを三浦太紀に学ぶ。07-08年伊藤キム主宰「輝く未来」での活動を経てソロダンスを発表。一方でピアニスト・指揮者の中川賢一とのコラボレーションWS、パーカッショニストのはたけやま裕のLIVEで踊るなど他ジャンルの表現者との協働にも取り組む。09年「ラボ20#21」でラボアワード受賞。
斎藤栗子 Kuriko Saito/ライター・イラストレーター・ダンサー
1983年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。ライター・イラストレーターとして「トーキングヘッズ叢書」へ寄稿するほか、ダンサーとして黒沢美香&ダンサーズ・磯島未来・吉福敦子作品に出演。ソロ作品の発表も。本名:斎藤麻里子。

■02. 『旅居 vol.03』
9/22(土)16:30─17:10/中スタジオ/前売1,500円 当日1,800円
構成・演出:鳴海康平
振付:阿竹花子
出演:阿竹花子、舞台美術男子[内海正考・小野正彦・重岡 漠(青年団)・中本章太・濱崎賢二(舞台美術研究工房 六尺堂)・新宅一平(ドドド・モリ)]
ダンサーの阿竹花子と第七劇場主宰・演出家の鳴海康平によるダンスユニット「旅居」。演劇的なコンセプトメイクでダンサーの身体すら透明になりうる空間を製作。本作では、2012年3月モモンガ・コンプレックス公演『ご多分にもれず、ふつう。』に登場した人間舞台美術の人々=〈舞台美術男子〉とともに、「そうなってしまった」と「そうじゃなかったかもしれない」とのぼんやりした境界線を探しに出かけてみる。

写真:旅居/阿竹花子(撮影:yumiko shiba)
鳴海康平 Kouhei Narumi/演出家/第七劇場・旅居
第七劇場主宰・演出家。さまざまな強さや緩さを持つ身体性が共存するパフォーマンス、場所の特徴を活かした美しい空間構成と美術で国内外において評価を得て、これまで国内15都市、海外3ヶ国5都市で作品を上演。演劇の演出家でありながら、ダンサー・阿竹花子とともにダンスユニット「旅居」を結成し、コンセプトデザイン・演出・美術などを務める。ポーラ美術振興財団在外研修員(フランス・2012年秋より)

阿竹花子 Hanako Atake/ダンサー・振付家/旅居
1996年London Studio Centre 卒業。フリーランスとして国内外のダンスカンパニーに客演する一方、ソロとして様々なアーティスト(音楽、絵画、映像、インスタレーションなど)とのコラボレーションを行う。05年より「クリウィムバアニー」の全公演に出演、08年には第七劇場・演出家、鳴海康平とダンスユニット「旅居」を結成。近年は演劇作品への振付け提供も行う。

舞台美術男子
2012年3月にSTスポットで初演したモモンガ・コンプレックスの『ご多分にもれず、ふつう。』(振付・演出:白神ももこ)に初登場。オーディションにより役者・建築家など普通の人々の身体を、人力による舞台美術として登場させた。今回は初演メンバーに、ダンサーも参加。


写真:舞台美術男子(撮影:北川桃)

■03. 『杏奈(俺)』
9/22(土)18:00─18:40/中スタジオ/前売1,500円 当日1,800円
振付・演出:神里雄大
出演:入手杏奈
岡崎藝術座主宰・演出家の神里雄大が、2012年5月、ベルリンビエンナーレでヨーロッパ最大の(日本でもこれからそうなるであろう)トピックのひとつである移民についての議論をし、ブリュッセルで実際に移民にiPhoneを強奪され、移民輸出国であるモロッコでアラブ人たちの人情に触れた経験をもとに、一度しか会ったことのない、「まことクラヴ」やソロで活動するダンサーの入手杏奈と、他人についてのダンス作品をつくります。


写真:入手杏奈(撮影:bozzo)
神里雄大 Yudai Kamisato/演出家・作家/「岡崎藝術座」主宰
1982年ペルー共和国リマ市に生まれ、川崎で育つ。2003年早稲田大学在学時に「岡崎藝術座」を結成。06年『しっぽをつかまれた欲望』(作:パブロ=ピカソ)で利賀演出家コンクール最優秀演出家賞を最年少で受賞。09年『ヘアカットさん』が第54回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネート。同年白神ももこと、ユニット”鰰[hatahata]”を結成し、ダンスでも演劇でもない新しいパフォーミングアートを目指し活動している。
入手杏奈 Anna Irite/ダンサー・振付家
1984年生まれ。幼少よりクラシックバレエを学ぶ。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。在学中よりコンテンポラリーダンスを木佐貫邦子に師事。以後、多くの木佐貫邦子作品をはじめ、様々な振付家の作品にダンサーとして出演。09年より「まことクラヴ」(遠田誠主宰)に参加。また自作ソロ作品の発表や、音楽PVへの振付出演も多数行う。11年より、桜美林大学出身のダンサーで結成された「21世紀ゲバゲバ舞踊団」の活動を開始。

■04.『不本意ラウラ』
9/22(土)19:30─20:10/中スタジオ/前売1,500円 当日1,800円
演出・振付・音楽:村本すみれ
出演: 荒井志郎(青☆組)、岡本陽介、酒巻誉洋、夏目慎也(東京デスロック)、細身慎之介、緒方祐香、工藤倫子(青年団)、墨井鯨子(乞局)、たかぎまゆ、山下彩子
“劇場機構にとどまらない空間からの発信”を軸としたダンスプロジェクト「MOKK」代表・振付家、村本すみれ。本作は、2010年に東京キリストの教会で初演した『LAURA』をモチーフに、異なるタイプのダンサーや俳優を用いてリクリエイト。初演では24名が出演、2011年ソウル国際振付フェスティバルでは12名に縮小し上演を重ねてきた作品。今回初めて出演者を自分で選ばないという”不本意”も楽しみの一つである。


(撮影:践池上直哉)
村本すみれ Sumire Muramoto/振付家・演出家/「MOKK」代表
1983年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。07年よりダンスプロジェクト「MOKK」を立ち上げ、景色や特殊空間に新たな美しさや色彩豊かなストーリーを感じさせる演出で、独自の美的世界観を描く。クリエイターやダンサーとのコラボレーションで、〈劇場機構にとらわれない空間からの発信〉を軸に、特異な空間での実験的なLABOや壮大な世界観のproject、映像作品の製作も行う。’10ブタペスト国際映像祭、’11ソウル国際振付フェスティバル招聘参加。                            
■05. talk session 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎 主宰)×白神ももこ
9/22(土)15:30 小スタジオ/20:20 中スタジオ/チケット半券ご提示で入場無料
一日を通して、新しいダンスの見方を発掘する試みをゲストとともに展開します。詳細はwebサイトにて。
木ノ下裕一 Yuichi Kinoshita/「木ノ下歌舞伎」主宰
1985年和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時にその日から独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学び、古典演目上演の演出や監修を自らが行う「木ノ下歌舞伎」を旗揚げ。創造支援公募プログラム坂あがりスカラシップ2011対象者。京都造形芸術大学大学院 博士課程在籍。演劇活動のほかにも、古典芸能についての講演や講座、執筆など精力的に活動中。