アーツコミッション・ヨコハマ(ACY)は、今年度も芸術やデザインを軸に横浜各地で共創、協働を生み出してまいりました。日頃のご愛顧、ご協力に感謝し、一年間の活動報告と来年への展望を広く共有します。2024年度のACY感謝祭は、報告会と活動紹介展示の二本立てでお届けします。
報告会にご登壇いただくのは、5名のアーティスト・フェローとその受入先となってくださった拠点の運営者、助成審査員の皆さんです。また、ACYがもたらす文化的価値や芸術支援の価値を評価する方法を共同で研究してくださった九州大学の中村美亜教授にもその成果を報告していただきます。昨年度から横浜各地や市外に活動を広げたACYが、文化芸術の支援がなにを、まちにもたらすかを改めて考え、活動を展開した一年でした。その振り返りを二部構成でトークします。当日は、横浜を拠点にするクリエイターによるワークショップも開催し、どなたでも楽しめる空間を創出します。
活動紹介展示では、今年度の取り組みや2007年の設立から続くACYの活動をパネル形式でご紹介します。これまでの軌跡と多様な取り組みを一堂に集め、ACYの活動の広がりを改めて共有します。
横浜のアートの芽吹きを支えるACYが、その歩みを記録し、未来への展望を語るイベントです。皆さまのご来場をお待ちしています。
〇報告会
日時:2月15日(土)14:00~18:00
会場:横浜市役所アトリウム
参加費:無料
座席数:80
*座席等の配慮を希望される方は申込時にお知らせください。
*情報保障を希望される方は2月9日(日)までにお知らせください。
【お申込み】https://acy-thanksgiving-festival2025.peatix.com/
*事前予約優先(席に限りがございます。)
*開催中は出入り自由
〇活動紹介展示
日時:2月7日(金)~2月17日(月)7:00~23:30(横浜市役所開館時間に準じる。会期中無休。)
会場:横浜市役所展示スペースA
観覧料:無料
〇報告会
2月15日(土)14:00~18:00
第一部(14:00~16:40)
「アーティストがまちにいることで見えた風景 ~アーティスト・フェローシップ助成活動報告~」
2024年度 ACYアーティスト・フェローシップ助成に採択された5名のアーティストが活動報告を行います。年間を通じて活動をみてきた審査員にもご登壇いただき、アーティストの取り組みを多角的に振り返り、その価値や意義を深く掘り下げます。また、アーティストが滞在した独自の地域活動を行う拠点の方々にも参加いただき、アーティストが身近にいる風景について、話し合います。
登壇者
・2024年度 ACYアーティスト・フェロー
鎌田 友介(美術家)
工藤 春香(アーティスト)
敷地 理 (振付家、ダンサー)
永田 康祐(ア-ティスト)*オンライン
野村 眞人(演出家)*オンライン
・ACYアーティスト・フェローシップ助成 審査員
天野 太郎(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)
岡本 純子(公益財団法人セゾン文化財団 シニア・プログラム・オフィサー)
野上 絹代(振付家・演出家、多摩美術大学美術学部演劇舞踊デザイン学科専任講師)
長谷川 新(インディペンデントキュレーター)
藤原 徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ代表、横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
・アーティスト受入先の拠点メンバー
熊谷 恵美子(左近山アトリエ131110)
黒田 杏菜(Murasaki Penguin Project Totsuka)
関口 春江(Co-coya)
若林 拓哉(ARUNŌ -Yokohama Shinohara-)
渡辺 篤(アートスタジオ アイムヒア)
第二部(17:00~17:50)
「アーティストの創作活動支援の価値を可視化する調査研究の報告会」
ACYでは九州大学の中村美亜研究室と共同し、文化的価値や芸術支援の価値を評価する方法について検討を進めてきました。「ACYアーティスト・フェローシップ助成」を題材におこなった今回の調査研究について発表します。
登壇者
中村 美亜(九州大学大学院芸術工学研究院教授)
〇活動紹介展示
2月7日(金)~2月17日(月)7:00~23:30(横浜市役所開館時間に準じる。会期中無休。)
2024年度にACYが主催・共催した事業の成果をパネル形式でご紹介します。2007年の設立から続くACYの活動を紹介する年表やACYの活動がまちに広がった様子も登場。これまでの軌跡と多様な取り組みを一堂に集め、訪れる方々にACYの活動の広がりを改めて共有します。
〇2024年度 ACYアーティスト・フェロー
鎌田 友介
https://www.yusukekamata.com/
美術家。歴史や社会の状況を反映するとともに、国家の文化やアイデンティティ形成のツールにもなる建築をテーマに美術と建築を横断する活動を続ける。
近年は日本占領下の韓国や台湾で作られた日本家屋やアメリカ合衆国で焼夷弾実験のために作られた日本村の設計などの調査を通し、異なる歴史的背景と場所において日本家屋が孕んだ多様な意味を描き出すプロジェクトを手がける。
近年の主な展覧会に「Geopoetics: Changing Nature of Threatened Worlds」(国立台湾美術館、2023年)、「ホーム・スイート・ホーム」(国立国際美術館、2023年)など。
工藤 春香
https://tatsuy1.wixsite.com/haruka-kudo/
アーティスト。東京都生まれ。
社会的な課題へのリサーチを基に、社会の周縁におかれる立場の人々への想像から、テキストやオブジェ、映像を組み合わせたインスタレーションを制作している。コレクティブ「ひととひと」メンバー。
主な展示に、障害者政策と当事者運動の100年の歴史を取り扱った「MOTアニュアル2022私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」(東京都現代美術館、2022年)、「ひととひと」企画展「女が5人集まれば皿が割れる」(北千住Buoy、2021年)
敷地 理
https://linktr.ee/osamu_shikichi
振付家、ダンサー。
ベルギーと日本を拠点に活動。外側から自分を見ることができない中、自分に最も近い物質で構成された他者の身体を見ることを通じて、どの様により強い現実感を捉えられるかに興味を持つ。その過程において、まなざしの政治性、暴力性に注目しながら人間の身体に対するあらゆる識別方法を曖昧にし、一時的に作り変えることに関心を抱いている。
永田 康祐
http://knagata.org/
1990年愛知県生まれ、神奈川県を拠点に活動。
自己と他者、自然と文化、身体と環境といった近代的な思考を支える二項対立、またそこに潜む曖昧さに関心をもち、写真や映像、インスタレーションなどを制作している。
近年は、食文化におけるナショナル・アイデンティティの形成や、食事作法における身体技法や権力関係、食料生産における動植物の生の管理といった問題についてビデオエッセイやコース料理形式のパフォーマンスを発表している。
野村 眞人
https://theatre-sokudo.jimdofree.com/
演出家。レトロニムのメンバー。
京都を拠点に演劇に取り組んでいる。人・場所・環境の現実的な関係に演劇を引用し、アクチュアルなフィクションに再構築する。近年は、青森県津軽地方での墓にまつわるフィールドワークや、精神医療従事者や高齢者福祉施設での聞き取り等をベースとした作品・プロジェクトに取り組んでいる。
また、俳優として村川拓也作品、庭劇団ペニノなどにも参加。利賀演劇人コンクール2018優秀演出家賞受賞。「部屋と演劇」のメンバーでもある。
〇アーティスト受入先の拠点
アートスタジオ アイムヒア
https://www.iamhere-project.org/artstudio/
アイムヒア プロジェクトと株式会社泰有社の共同運営によるオルタナティヴスペース。さまざまな展覧会/イベント/レジデンスプログラム等を実施している。
ARUNŌ -Yokohama Shinohara-
https://u-aruno.com/
新横浜駅近くの旧横浜篠原郵便局を活用した文化複合拠点。「未知への窓口」をコンセプトにしたシェアスペースやカフェ、ポップアップテナント等からなる施設。
Co-coya
https://linktr.ee/cocoya_nakayama
空き家をリノベーションした職住一体型の地域ステーション。土壁や漆喰、草屋根など自然を感じさせる改装手法が活かされ、多種多様な活動が繰り広げられている。
左近山アトリエ131110
https://131110.art/
大規模団地、左近山団地内ショッピングセンターの店舗を活用したアート拠点。ギャラリー・ワークショップ・カフェなど、屋外の広場とも連携し様々な活動を展開している。
Murasaki Penguin Project Totsuka
https://www.mpptotsuka.com/
2022年9月にオープンしたパフォーミングアーツとマルチメディアアートの新しい拠点。ダンスや演劇、音楽、映画など、さまざまな形態の作品発表が可能。
■注意事項:必ずご確認ください。
・都合により内容、登壇者の一部を変更する場合があります。ご了承ください。
・会場内で係員の指示及び注意事項に従っていただけない場合、入場をお断りする場合があります。
・会場内で係員の指示及び注意事項に従わずに生じた事故については、主催者、施設管理者は一切責任を負いません。
主催:アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局
令和6年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業