アーツコミッション・ヨコハマでは「もしここがブラックホールだったら」「雲とお散歩」「雲になる日」を開催します。夜だからこそ楽しめる光とアートプログラムの「ヨルノヨ・アートプログラム」として、冬の横浜を彩ります。2024年12月5日(木)から12月15日(日)までの間、横浜の港のはじまりとも言える「象の鼻パーク」や横浜を代表する観光スポットに囲まれる「水町通り」など、まちを巡りながらアートをお楽しみください。
*プログラムマップはページ下部からご覧ください
*本事業は「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ 2024〉」 との連携事業です。
未発見の小惑星観測所「もしここがブラックホールだったら」
会期:12月5日(木)~15日(日)17:00~21:00
会場:水町通り各所(ショップ&ギャラリー エクスポート、日土地山下町ビル1階、神奈川県民ホール、イタリアンレストラン ローマステーション、横浜マリンタワー[9日-15日のみ])
参加費:無料
横浜を拠点に活動する金子未弥が主宰する「未発見の小惑星観測所」は、目に見えない人々の記憶に基づいて場所を読み解くプロジェクトです。今回は光にまつわる記憶を思い起こす試みを行います。
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髙橋匡太「雲とお散歩」
会期:12月7日(土)~8日(日)時間未定
「雲とお散歩」は、象の鼻パーク・水町通り・山下公園の3 拠点を結ぶ、美術家の髙橋匡太による参加型回遊体験プロジェクトです。参加者は作家とともに横浜の水際エリアで、夜空に浮かべた「雲」を導いて歩き、めいいっぱい体を使って散歩を行います。ビルの間や公園の中で形を変える「雲」と一緒に散歩する一行は風景をつくり、人々を空想の旅へ誘います。
*参加者募集やイベント詳細はwebサイトにて公開します。
企画制作:象の鼻テラス
主催:クリエイティブ・ライト・ヨコハマ実行委員会、象の鼻テラス、公益財団法⼈横浜市芸術文化振興財団
木村崇人「雲になる日」
会期:12月13日(金)~15日(日)14:00~21:00 ※雨天中止
会場:象の鼻パーク
参加費:無料
「地球と遊ぶ」をテーマに活動する木村崇人が、太陽光を利用する青写真の技法を使った作品《雲になる日》や横浜の夜景を映し出したこたつで会話が生まれる《夜空のこたつ》、ヨルノヨ仕様として光の軌跡を楽しめるよう制作される《星の川》を象の鼻パークで展示します。昼夜を通じて、子どもから大人まで誰もが楽しめる空間を創出します。
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その他のヨルノヨ・アートプログラム
「ZOU-NO-HANA FUTURESCAPE PROJECT 2024」
アートの創造性を用いて公共空間の新しい使い方を提案するアートイベント。2024年のテーマは、「Harbor Night Dream -港の夜の夢-」。インスタレーションやパフォーマンス作品が象の鼻テラス・パークに点在し、童心をくすぐるような体験や、新しい文化と出会う機会を生み出します。子どもから大人まで世代を超えてともに特別な時間をお過ごしください。
会場:象の⿐パーク、象の⿐テラス
⽇時:12⽉6⽇(⾦)~8⽇(⽇)16:30~21:30 *一部プログラムは開催時間が異なります。
料⾦:無料
主催:象の⿐テラス
詳細は「ZOU-NO-HANA FUTURESCAPE PROJECT」webサイトをご覧ください
「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ 2024〉」 について
会期:2024年12月5日(木)〜12月30日(月)17時〜21時05分
会場:横浜都心臨海部(横浜港大さん橋国際客船ターミナル、山下公園ほか)
主催:クリエイティブ・ライト・ヨコハマ実行委員会
共催:横浜市
連携:クリエイティブ・ライト・ヨコハマ推進協議会
港の水際線や歴史的建造物などが光と音楽にあわせて躍動するスペクタクルショーや、横浜港大さん橋国際客船ターミナルでの大規模なプロジェクションマッピング、山下公園で展開する光と音のインスタレーションなど、冬の夜に美しい光の横浜があらわれます。
*「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ2024〉」は「夜の横浜イルミネーション2024-25」のイベントとして開催します。
「夜の横浜イルミネーション2024-25」について
会期:2024年11月1日(金)~2025年3月2日(日)
会場:横浜都心臨海部(横浜~桜木町・みなとみらい~野毛・伊勢佐木町~関内・石川町~山下・中華街・元町周辺ほか)
冬の横浜では、「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ2024〉」(12/5~30)をはじめ、横浜を代表する観光地や商店街などでイルミネーションイベントが多数開催され、横浜の夜を美しく彩ります。「夜の横浜イルミネーション2024-25」は今年初開催します。ヨコハマミライトや横浜春節祭など、それぞれの街の魅力がたっぷりお楽しみいただけます。
「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ2024〉」・「夜の横浜イルミネーション2024-25」公式サイト
2023年度のアーティスト・フェロー、ユニ・ホン・シャープさんが、YPAM ディレクションでレクチャーパフォーマンス3部作の1作目と2作目を上演します。
ENCORE – mer
在日コリアン3世として東京に生まれ育ち、後にフランス国籍を取得したアーティストによるレクチャーパフォーマンス3部作の1作目(2022年初演)。朝鮮のダンサー崔承喜(1911~1969)に関するパンデミック中のリサーチについてのプレゼンテーションが、自身の言語的、民族的、文化的、政治的アイデンティティについてのパフォーマティブな問いを呼び起こしてゆく。
日程:2024年12月4日(水)20:00、12月5日(木)20:00
会場:BankART KAIKO
ENCORE – violet(世界初演)
今回が世界初演となるレクチャーパフォーマンス3部作の2作目は、暴力についての作品。東京で1958年に日本人女子高生を強姦し殺害したとされ(小松川事件)、1962年に絞首刑に処された在日コリアン2世の少年との架空の対話を通して、1923年に神奈川、東京、隣接地域で起こった朝鮮人大量虐殺を語る試み。最終回後に3作目の構想を共有予定。
日程:2024年12月6日(金)20:00、12月7日(土)15:30
会場:BankART KAIKO
アーツコミッション・ヨコハマでは、アーティストのキャリア形成を支援する助成プログラムを2016年度より実施しています。これまでの採択者のうち、2024年7月~8月に作品を発表される方々のイベント情報と、過去のインタビュー記事をご紹介します。
展覧会・公演とあわせてお楽しみください。
佐藤朋子
グループ展「ラマヴァニア:影の主君」
日時:7月3日(水)~8月4日(日)
会場:The 5th Floor(東京都台東区池之端 3-3-9 花園アレイ 5F)
https://acy.yafjp.org/news/2022/78438/
額田大志
公演「ヌトミック寄席 夏」
北千住公演
日時:7月26日(金)~28日(日)
会場:東京芸術センター前広場(東京都足立区千住1-4-1)+仲町の家( 東京都足立区千住仲町29-1)
国見町公演
日時:8月3日(土)~4日(日)
会場:旧クリーニング店(福島県伊達郡国見町藤田北58)
https://acy.yafjp.org/news/2020/99718/
下島礼紗
公演「代が君・ベロベロ・ケルベロス」
日時:8月22日(木)~25日(日)
会場:シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4-1-1)
https://acy.yafjp.org/news/2022/75919/
日々新しい表現を追求し、創作活動に励むアーティストを支援する助成制度「2024年度 ACYアーティスト・フェローシップ助成」において、5名の採択者を決定しました。
採択者
これまでの芸術不動産に関するコラム記事をまとめた特集ページです。今回の特集では、2021年に開催された芸術不動産セミナーのレポート記事と、2022年に公開した芸術不動産の過去、現在、未来をテーマにした座談会の記事をまとめています。ぜひご覧ください。
https://acy.yafjp.org/news/2021/83751/
https://acy.yafjp.org/news/2022/77979/
https://acy.yafjp.org/news/2022/78010/
https://acy.yafjp.org/news/2022/78041/
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2023年11月27日から2024年1月4日にかけて開催された横浜都心臨海部冬のイルミネーションイベント「夜にあらわれる光の横浜<ヨルノヨ2023>」。
ヨルノヨ2023期間中、12月8日から17日の間に子どもも大人も楽しめる夜をあそぶアートイベント「ヨルノヨ・アートプログラム<水の町プロムナード>」が行われました。
<水の町プロムナード>では水町通りを中心に横浜ならではの雰囲気が味わえるまちなかの建物、広場、通りを舞台に、美術、アニメーション、音楽、ダンスのプログラムを展開。今回のコラムでは、光あふれる冬の夜に港町の歴史と文化に触れながら“あるき・あそび・かんじる”ことができた特別な10日間の様子をレポートします。
大人も子どもも楽しめる、あそび場アートインスタレーション
インスタレーション作家の原倫太郎と画家の原游からなるアーティスト・ユニット“原倫太郎+原游”による、プレイグラウンド型アートインスタレーション『ヨルは子どもでみなハシャぐ』(12月8日~10日実施)。
遊戯をテーマにした大型作品を制作している二人ならではの、横浜をテーマにしたプレイグラウンド型のアートインスタレーションが象の鼻パークに3日間限定で出現しました。
象の形の巨大な双六やウォータービレッジ、不思議な卓球台やバスケットゴールが象の鼻パークに並び、夜にはブラックライト等光の演出も加わり、昼夜で異なる雰囲気を演出。
9日と10日には同会場で親子で楽しめるDJイベント「まちかどミルクホール」も開催され、会場がさらに賑やかに。小学生以下の子どもと親を中心に、三世代の家族や大人のグループ、横浜在住の人から外国人観光客まで幅広い方々が来場し、『ヨルは子どもでみなハシャぐ』のタイトル通り大勢の来場者が楽しみながらハシャぐ姿が見られました。
夜をひそやかに飾る、心和むアニメーション
池亜佐美、小光、西野朝来3名の作家が制作したアニメーション作品を街のいたるところに展示した「ウィンドウ・ギャラリー」(12月8日~17日実施)。水町通りに面したビルの窓やショーウィンドウを心和むアニメーション作品7点がひそやかに飾りました。
見慣れた景色に作品があらわれたことに驚く様子や、通りすがりに親子で鑑賞を楽しむ様子、作品を探しながら水町通りを歩き、まちなかでアートに出会うのを楽しむ様子が見られました。
蘇る1930年の薫り「IMPERIAL APARTMENT GALLERY 1930」
1930年に外国人用アパートメントとして建設された水町通りのインペリアルビル。「IMPERIAL APARTMENT GALLERY 1930」ではインペリアルビル1階のギャラリーを、初代ビルオーナーが営んでいたシャツの仕立て屋を想起させる空間に演出しました(12月8日・9日実施)。
オーナーやビルを愛する人の協力のもと1930年代のスーツや革靴、靴磨き、シャツ、建築を描いたイラスト等が並ぶ空間と合わせて、ビル内店舗も一部見る事ができ、歴史薫るビル全体を楽しめる2日間でした。
身近な通りの奥深い歴史
“水町通り”を知ることで、横浜の夜のまち歩きをもっと楽しむためのトークイベント「獅子文六と大佛次郎の散歩した水町通りの歴史と文化」(12月13日実施)。
通りのシンボルのひとつである横浜マリンタワーを会場に、横浜開港資料館、神奈川近代文学館、大佛次郎記念館の専門家がそれぞれの視点で水町通り周辺の歴史・文化を紹介しました。
横浜出身の大佛次郎と獅子文六の活動や作品内の“横浜”を通じて、まちの魅力を再発見する事が出来たと好評を頂きました。
横浜の歴史の生き証人たまくすの木のもとで、一夜限りのパフォーマンス
「架空の島の民謡」をコンセプトに、ガムランやスティールパンが響き合うエキゾチックなサウンドと現代的な影絵が融合した唯一無二の表現をおこなう「滞空時間」によるパフォーマンス、「滞空時間 meets たまくす」(12月16日実施)。
文化往来の地・港町横浜の歴史の生き証人とも比喩される横浜開港資料館中庭"たまくすの木"のもと神秘的な音が響きわたり、幻想的な影絵が空間を包みました。
客層は幅広く、親子ペア券も多く出て、大人だけでなく子どもが楽しむ様子も印象的でした。
ダンス×ボルダリング 太めパフォーマンス『翼をくださいな』
福岡を拠点に活動するコンテンポラリーダンスカンパニー「太めパフォーマンス」による、ボルダリングジムでの特別なパフォーマンス(12月16日・17日実施)。
チャーミングな表現と、ジムの構造を最大限に活かしたユニークかつダイナミックな演出が好評で、ジムの窓から覗き込み熱演に見入る人が多く出るほどでした。
ZOU-NO-HANA FUTURESCAPE PROJECT 2023 SPECIAL LIVE “THE PARK”
象の鼻テラスで行われた、子どもも大人も一緒に楽しめる音楽イベント(12月9日実施)。
実力派バンドメンバー「COSMIC JUNGLE feat.papico,なかの綾」による生演奏ライブも行われました。ボーカルなかの綾の「子育て中の親に音楽を楽しんでもらいたい」という思いから、ライブステージ横には幼児が遊びながら鑑賞できるスペースも設けられ、実際に遊びながら演奏を楽しむ子どもの姿も見られました。
ZOU-NO-HANA FUTURESCAPE PROJECT 2023 SPECIAL LIVE “Choro Club”
こちらも象の鼻テラスで行われたスペシャルライブ(12月16日実施)。
ブラジルの伝統的な都市型インストゥルメンタル・ミュージック「ショーロ」にインスパイアされながら独自のサウンドを今尚創造し続ける、日本随一のアコースティックブラジル音楽ユニットChoro Clubによる音楽ライブ。
港の風景をバックに奏でる、特別な一夜となりました。
ヨルノヨのプログラムのひとつとして開催された<水の街プロムナード>。水町通りや象の鼻パーク、開港資料館等ふだんから目にしている場所でアートを体験する事で、いつもとは違った横浜の魅力を感じる事ができる10日間となりました。
文:アーツコミッション・ヨコハマ
写真:Hajime Kato
ヨルノヨ・アートプログラム〈水の町プロムナード〉
会期:2023年12月8日(金)ー 17日(日)
会場:水町通り、象の鼻パーク、象の鼻テラスほか
主催:クリエイティブ・ライト・ヨコハマ実行委員会、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
協力:インペリアルギャラリー、株式会社エクスポート、⼤佛次郎記念館、神奈川県⺠ホール、神奈川 近代⽂学館、株式会社産業貿易センター、象の⿐テラス、株式会社中川ケミカル、BALLPARK FANTASIA 、microAction、MAMMUT SPORTS GROUP JAPAN株式会社、株式会社YAIZOO、YOKOHAMA MUSIC HARBOR 2023、横浜開港資料館、横浜マリンタワー、ローマステーション、ワークピア横浜(五十音順)
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