募集終了 2023年度 ACYアーティスト・フェローシップ助成

2023年度 ACYアーティスト・フェローシップ助成

【助成趣旨】

アーツコミッション・ヨコハマ(略称:ACY、運営:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)では、2023年度の助成プログラムの募集を開始します。2016年度から続けてきたアーティストのキャリア形成を支援するアーティスト・フェローシップ助成を発展させたプログラムとなります。

本プログラムは、アーティストの活動場所として横浜の各地域の可能性を探る試みです。アーティストは、必要な資金やネットワーク、新しい表現や活動の場所の獲得を通して自身のキャリアアップを目指します。また、ACYは人を惹きつける新たな価値創造を目指して、横浜各地の文化の多層化と複合化に取り組みます。

日々新しい表現を追求し、構想を磨き、創作活動にはげむアーティストを対象とします。地域に開いたユニークな活動をするコミュニティ拠点に、自らの表現を追求するアーティストが入りこむことで起きる予測不可能な化学反応を期待します。
申請方法など、ご不明な点についてはお気軽にご相談ください。

(注意事項)本制度は、3月に開催される横浜市会、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団理事会による承認をもって正式に予算が確定するものです。

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この記事のURL:https://acy.yafjp.org/grants/2023/81233/

募集要項

1.概要

 

【対象となる方】
趣旨にある活動を行い、かつ、以下の条件をすべて満たすアーティスト個人
・美術、舞台芸術の分野において活動するアーティスト
・過去のACYによる助成プログラムにおいて、申請者として採択されたことがないこと

 

【ご提案いただく内容】
下記を含むキャリアアップにつながるリサーチや滞在制作、作品発表等、対象期間における創作活動。交付申請書(様式1)にてご提案ください。
①年間を通じた創作活動
②ACYが指定する横浜市内の拠点での滞在(最短6泊7日)
滞在拠点は、申請内容に応じて、ACYがマッチングを行います。
③地域住民と交流する活動(公演、展覧会、ワークショップ、トークイベントなど)
滞在拠点の近隣にて実施してください。
実施にあたっては、ACYおよび滞在拠点と調整のうえ、会場を選定し、ACYが運営をサポートします。

 

【対象となる期間】
2023年6月1日(木)から2024年2月末日まで

 

【助成額】
1,000,000円(定額)
・助成金支出計画書にて、使用用途を明記してください。
・交付額には、滞在拠点の施設利用料、宿泊料、地域住民と交流する活動の費用を含みます。
(助成金支出計画書では、施設利用料および宿泊料は8,000円/1日で計上してください。)
・助成期間終了後に支払関係書類(領収書や請求書等)を提出していただきます。
※使途を明記した申請書と請求書を提出することで、最大80%の前払いが可能。

(対象経費:例) 出演料、企画料、調査研究費(宿泊費・交通費含む)、作品制作にかかる資材費・機材費、滞在拠点の施設利用費、滞在拠点の宿泊費、会場使用費、印刷費、郵送費、保険料など事務費、著作権料、発表等の当日運営費、その他制作活動にあたって必要な経費として認められるもの
(助成対象外経費)交際費、接待費、飲食費、諸給与、事務所維持費、生活費

 

【サポート内容】
採択者へは、ACYが下記のサポートを行います。
・相談・情報提供や人材の紹介
・滞在拠点における活動の支援
・ACY HP等、財団が持つ広報ツールを活用した広報協力
・滞在の様子や展示・公演風景、レビュー等を掲載した記録冊子の作成・謹呈

 

2.滞在について

【想定している滞在期間】
2023年8月1日(火)~2024年2月末日
上記期間中に、滞在拠点に最短6泊7日、滞在してください。
6泊7日以上の滞在を希望する場合は、連続した期間でなく、分割しての滞在も可能です。
申請書「3-1対象期間中の活動計画」に滞在希望日程を記載してください。
実際の滞在期間は採択決定後、ACY・滞在拠点と調整のうえ決定いたします。

 

【滞在生活】
・ ACYスタッフおよび滞在拠点スタッフが滞在をサポートします。
・ 原則、滞在拠点もしくは付近の施設にて宿泊していただきます。宿泊手配はACYが行います。
・ 食費は採択者の自己負担とします。(交通費は助成対象経費となります。)
・ 滞在期間中の保険は申請者の責任において負担・加入してください。

 

【滞在拠点】

○左近山アトリエ131110

撮影:菅原康太

大規模団地、左近山団地内ショッピングセンターの店舗を活用したアート拠点。ギャラリー・ワークショップ・カフェなど、屋外の広場とも連携し様々な活動を展開している。

○アートスタジオ アイムヒア

撮影:渡辺篤

アイムヒア プロジェクトと株式会社泰有社の共同運営によるオルタナティヴスペース。さまざまな展覧会/イベント/レジデンスプログラム等を実施している。

○ARUNŌ -Yokohama Shinohara-

撮影:大野隆介

新横浜駅近くの旧横浜篠原郵便局を活用した文化複合拠点。「未知への窓口」をコンセプトにしたシェアスペースやカフェ、ポップアップテナント等からなる施設。

○Murasaki Penguin Project Totsuka

撮影:堀越圭晋(エスエス)

2022年9月にオープンしたパフォーミングアーツとマルチメディアアートの新しい拠点。ダンスや演劇、音楽、映画など、さまざまな形態の作品発表が可能。

○Co-coya

撮影:大野隆介

空き家をリノベーションした職住一体型の地域ステーション。土壁や漆喰、草屋根など自然を感じさせる改装手法が活かされ、多種多様な活動が繰り広げられている。

 

3.選考について

 

【選考方法】
専門家による書類および面談選考を行います。一次選考通過者のみ、二次選考を実施します。
一次選考:書類選考
二次選考:面談選考(開催日:2023年5月27日(土))※オンライン会議システムでの実施を予定

 

【審査員】※五十音順
天野 太郎(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)
岡本 純子(公益財団法人セゾン文化財団 シニア・プログラム・オフィサー)
野上 絹代(振付家・演出家、多摩美術大学美術学部演劇舞踊デザイン学科専任講師)
藤原 徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ代表、横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
山峰 潤也(キュレーター、株式会社NYAW代表取締役)

 

【選考のポイント】
・助成趣旨を理解した提案になっているか。
・芸術としての手法や形態、また思想や題材等、優れた発想や独自性を有しているか。
・計画および資金使途が明確であり、活動規模やスケジュールが適切か。

 

4.申請について

 

【申請期間】
2023年4月26日(水) 23時59分必着
※採択者決定予定日:2023年5月下旬

 

【申請方法】
以下の提出書類を、電子メールにて、申請アドレス( acy@yaf.or.jp )までお送りください。申請書・助成金支出計画書はACYウェブサイトからダウンロードいただけます。
※メールの件名を「 ACYアーティスト・フェローシップ助成 申請」としてください。
※メール本文に①申請者名 ②電話番号を明記してください。
※メール送信後、一週間以内に事務局から返信がない場合は、必ずご連絡ください。
事務局からの返信メールがない申請は、審査いたしません。
※データサイズが大きい場合(目安として5MB以上)は、ファイル添付でなく、
安全性が確保できるオンラインストレージ等をご活用ください。

 

【提出書類】
① 所定の申請書・助成金支出計画書(エクセル形式でご提出ください。)
② ポートフォリオ(活動内容がわかる画像を含む)
※舞台芸術分野での応募は、最近の主要な作品の映像資料1つを含む
※映像の送付は、オンラインストレージまたは動画共有サイトのリンクにて提出
※15P以内に収めること
③ 申請者の顔写真1点
※採択時、広報資料としても使用します。
クレジットがある場合は合わせてお知らせください。(和/英併記)
④ 自作について新聞、雑誌、ウェブサイトなどで第三者から批評されたもの(任意提出)
※15P以内に収めること

 

【説明会】
本プログラムについての説明会を下記日程にて開催します。募集要項の説明や、特徴・仕組み、滞在拠点についてお話いたします
・開催日時
第1回:2023年4月6日(木)18:30~19:30
第2回:2023年4月13日(木)18:30~19:30
・開催方法
Zoomミーティングによるオンライン開催を予定しています。
・申込方法
申込フォームよりお申込みください。

 

5.助成交付決定後の要件

(1) 交付決定後、速やかな年間活動計画書および助成金支出計画表の策定・提出。提出後に活動内容に変更が生じた場合は、変更後の内容で再度提出すること。
(2) ACYが指定する横浜市内の拠点での滞在すること、また地域住民と交流する活動を行うこと。
(3)  助成対象活動として、有料の展覧会や公演等を実施する場合、無償視察枠として市内発表は最大10名分、市外発表は最大3名分提供すること。
(4)  助成年度の年度末に開催する報告会での活動プレゼンテーションを実施すること。
(5)  助成対象活動での「助成 アーツコミッション・ヨコハマ」の表記およびACYロゴマークの掲示すること。
(6)  プロフィールに「2023年度 ACYアーティスト・フェロー」と記載すること。
※ただし、字数制限によって難しい場合はこの限りではありません
(7)  ACYが実施するアンケート調査および情報発信等へ協力すること。

 

6.留意事項

本助成では、助成期間中はアーティスト活動に専念することを前提としています。やむを得ない事情により、助成期間中にアーティスト活動を休止または停止したり、交付決定後の義務を遂行できなくなった場合は直ちに報告してください。助成金の一部または全額を返還していただく場合があります。
(1)  本助成が終了しない限り、同一申請者は連続2か年まで申請することができます。但し、年度ごとに申請が必要です。また、審査・交付決定も、年度ごとに行います。
(2)  助成金は、交際費、接待費、飲食費、諸給与・事務所維持費、生活費への使用はできません。
(3)  天災地変その他やむを得ない事情によって、予定された申請活動が遂行できなくなった場合は、交付決定における内容および条件を変更する場合があります。
(4)  次のいずれかに該当する経費は交付対象外となります。
①本助成要綱による助成金のほかに横浜市から補助金又は助成金の交付を受けるもの
②政治的又は宗教的普及宣伝と認められる活動をするもの
③支出以上の収入が見込める活動をするもの
④公序良俗に反する恐れがある活動をするもの
(5)  次に該当する人は申請できません。
①暴力団員等(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第2号に規定する暴力団をいう。)
②市税及び横浜市に対する債務の支払い等の滞納がある方

 

■お問い合わせ

アーツコミッション・ヨコハマ 助成受付係
〒231-0023 横浜市中区山下町2
電話:045-221-0212 E-MAIL:acy@yaf.or.jp
受付時間 9:00~17:00 ※平日のみ

■審査員プロフィール ※五十音順

 

天野太郎(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)
北海道立近代美術館、横浜美術館、横浜市民ギャラリーあざみ野にて国内外の数々の展覧会を手がける。2022年より現職。美術評論家連盟所属。昭和女子大学、城西国際大学非常勤講師。主な担当展覧会に、横浜美術館での「ルイーズ・ブルジョワ展」(1997年)、「奈良美智展 I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」展(2001年)、横浜市民ギャラリーあざみ野での「考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一」(2016年)、「今井俊介 スカートと風景」(2023)などがある。「横浜トリエンナーレ2005」キュレーター、同トリエンナーレ2011、2014キュレトリアル・ヘッド、「札幌国際芸術祭2020」統括ディレクターを務めた。

 

岡本純子(公益財団法人セゾン文化財団 シニア・プログラム・オフィサー)
美術大学卒業後にコマーシャルギャラリーに就職。非営利団体での芸術に関わる仕事、若いアーティストとの関わりを求め、セゾン文化財団に転職。プログラム・オフィサーとして、アーティスト支援や、舞台芸術の環境改善事業支援に携わってきている。「横浜市創造界隈形成推進委員会」委員。
飼っていた猫、地域猫と親しむうち、猫の役に立ちたいと思うようになり、「横浜市動物適正飼育推進員」も務めている。

 

野上絹代(振付家・演出家、多摩美術大学美術学部演劇舞踊デザイン学科専任講師)
1982年東京生まれ。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業。クラシックバレエ、高校から振付け活動を開始。 大学在学中より同級生らとともに劇団小指値(現:快快(FAIFAI))を旗揚げ。以降、俳優・振付家として同団体の国内外における活動のほとんどに参加。ソロ活動では俳優・振付に加え演出力を武器に演劇/ダンス/映像/ファッションショーなど幅広く活動。

 

藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ代表、横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
建築のデザインだけでなく、アートフェスティバルの企画や基本構想、地域産業の再生、まちづくりや教育プログラムの企画など横断的に地域の暮らしのデザインに取り組む。主な作品に<等々力の二重円環>、<代々木テラス>、<稲村の森の家>、<クルックフィールズ>、<那須塩原市まちなか交流センター くるる>、<リボーンアートフェスティバル2016,2017,2019>、<横浜トリエンナーレ2017>など。2013年より宇部ビエンナーレ選考委員、展示委員を務める。著書に『7inch Project〈#01〉Teppei Fujiwara』など。主な受賞に横浜文化賞 文化・芸術奨励賞、日本建築学会作品選集 新人賞、日本建築士会連合賞奨励賞、東京都建築士会住宅建築賞など。

 

山峰潤也(キュレーター、株式会社NYAW代表取締役)
東京都写真美術館、金沢21世紀美術館、水戸芸術館現代美術センターにて、キュレーターとして勤務したのち、ANB Tokyoの設立とディレクションを手掛ける。その後、文化/アート関連事業の企画やコンサルを行う株式会社NYAWを設立。主な展覧会に、「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」、「霧の抵抗 中谷芙二子」(水戸芸術館)や「The world began without the human race and it will end without it.」(国立台湾美術館)など。また、avexが主催するアートフェスティバル「Meet Your Art Festival “NEW SOIL”」、文化庁とサマーソニックの共同プロジェクトMusic Loves Art in Summer Sonic 2022、森山未來と共同キュレーションしたKOBE Re:Public Art Projectなどのほか、雑誌やテレビなどのアート番組や特集の監修なども行う。また執筆、講演、審査委員など多数。2015年度文科省学芸員等在外派遣研修員。

申請書類

ファイルはありません。

採択対象

アーティスト。1979年愛知県生まれ。人間の行為を演劇的に捉え、異化し、パフォーマンスなどで作品化している。広島市現代美術館所蔵の作品『I am a museum』(2019)では、美術館所蔵の絵画を複製し、それを背負って美術館の外に出て、街中で出会った偶然の鑑賞者に絵画を観せるというパフォーマンスを行った。最近の活動に、『絵画の沈黙が聴こえてくる』(ANB TOKYO、2022年)、『鑑賞者』(第24回岡本太郎現代芸術賞、2021年)、『I am a museum』(広島市現代美術館、2019年)など。
アーティスト。Back and Forth Collective メンバー。 記憶の継承に埋め込まれたジェンダー役割の政治性を探求する映像インスタレーション作品を展開する。近年はフェミニズムの「周縁」に存在した女性の連帯の歴史調査を軸とした芸術実践を行う。 最近の活動に「Song for Solidarity (Waulking Song)」(グラスゴー現代美術センター、2024年)、「When Bodies Whisper」(Timespan、2023年)など。
作家、演出家。京都を拠点に活動する団体「安住の地」所属。戯曲の可能性の拡張を目指し「小説を書き、それを基に戯曲を制作する」という手法を用いる。共同脚本・演出での創作も行う。身体感覚をテーマにした戯曲『いきてるみ』で第19回OMS戯曲賞佳作を受賞。脚本・演出作品『アーツ』が第16回せんがわ演劇コンクールにてオーディエンス賞を受賞。国際芸術祭あいちプレイベント「アーツチャレンジ2022」や「茨城水郡線 奥久慈アートフィールド2022」等、美術の分野でも作品を発表している。
映画作家/ア-ティスト。1998年渡米。2002年Pratt Institute(NY)卒業直後、事故に遭い帰国。中途障害者・帰国者の立場からの制作方法を模索する。2016年、バルセロナで初短編ドキュメンタリー制作。BankART AIR 2021への参加を経て、初長編ドキュメンタリー映画『Maelstrom(マエルストロム)』(2022)完成。ピッツバーグ大学Japan Documentary Film Award 2022受賞。その他、第23回ニッポン・コネクションなど、国内外の映画祭で上映されている。
アーティスト。東京都生まれ。現在はフランスと日本を拠点に活動。 アーカイブや個人的な記憶から出発し、構築されたアイデンティティの不安定さと多重性、記憶の持続をめぐり、新しい語り方を探りながら、身体/言語/声/振付を通じてその具現化を試みる。最近の作品に、パフォーマンス『ENCORE』、映像インスタレーション『RÉPÈTE』など。2023年度アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)フェロー。

助成評価

2023年度 ACYアーティスト・フェローシップ 申請状況について

本助成は、アーティストを育成し、そのキャリアアップを支援するための助成制度として2016年度より始まり、制度名称・内容を変更しながら8回目の募集となる。
日々新しい表現を追求し、構想を磨き、創作活動にはげむアーティストを対象とし、必要な資金やネットワーク、新しい表現や活動の場所の獲得など、アーツコミッション・ヨコハマの伴走的支援を通じ、自身のキャリアアップを目指すための支援プログラムである。

本助成において、今年度から大きく変更した点が二点ある。年齢制限の撤廃、および横浜市内の拠点での滞在および活動の実施である。

昨年度までは若手アーティストの支援を目的とし、39歳以下という年齢制限を設けていたが、それを撤廃したことで、【20代23件、30代68件、40代30件、50代13件、60歳以上2件】と幅広い年齢層からの申請があった。アーティストにとって、支援を受ける必要があると考えるタイミングが、年齢だけで区別できるわけではないということを認識する結果となり、支援のタイミングについては、審査会においても議論の的となった。

また、昨年度まで「横浜に活動拠点があること」を条件としていたが、「横浜を活動拠点にする」アーティストを増やしたいという考えをもって、横浜市内の拠点での滞在および活動をすることを活動計画に含む申請とした。アーティストの活動場所として、横浜の各地域の可能性を探る試みとしての変更だったが、この結果、下記に見るように、日本各地からの申請があり、影響を強く感じる結果となった。
【所在地別分布:横浜市31件、市外神奈川県17件、東京都53件、その他関東地方9件、北海道1件、東北地方3件、中部地方7件、近畿地方6件、中国地方1件、九州地方5件、海外5件】
地域に開いたユニークな活動をするコミュニティ拠点に表現を追求するアーティストが入り込み、「(内容が)身近なアート」ではなく、「(関わり方が)身近なアート」を展開することで起きる予測不可能な化学反応を期待している。

今年度は136件の申請が寄せられ、昨年度の申請数56件に比べ、倍以上の申請があった。(分野内訳:美術分野81件・舞台芸術分野55件 ※分野は申請者の申告による)

審査員による一次選考(書類選考)と二次選考(面談選考)を経て5件を採択としたが、ごく限られた人数にしか助成できない、狭き門となったことが今後の課題である。

選考委員会は、5名の有識者による審査員で構成され、選考にあたっては、下記の審査基準(3つの評価項目)にて、書類・面談を通じた採点を基準に合議のもと選出した。

審査基準
【趣旨理解】助成趣旨を理解した提案になっているか。
【独自性】芸術としての手法や形態、また思想や題材等、優れた発想や独自性を有しているか。
【実現性】計画および資金使途が明確であり、活動規模やスケジュールが適切か。

審査員(敬称略/順不同)
天野 太郎(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)
岡本 純子(公益財団法人セゾン文化財団 シニア・プログラム・オフィサー)
野上 絹代(振付家・演出家、多摩美術大学美術学部演劇舞踊デザイン学科専任講師)
藤原 徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ代表、横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
山峰 潤也(キュレーター、株式会社NYAW代表取締役)

以上の方針のもと、5件を採択した。

報告書

審査総評

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