<2011年度 概況>
ACYを2007年に開始してから5年目の節目であり、ヨコハマトリエンナーレ 2011開催を迎えるにあたり、一層の充実が問われた年でいた。
芸術分野で力を入れたのは、横浜における創造的活動助成「先駆的芸術活動部門」の拡充です。トリエンナーレ、TPAM開催にあわせて実行額を増やし、会期中に行われるアーティストの自主的な活動を支援しました。特に市民に直接触れる機会の多い街の中で展開される活動、横浜において長年積み重ねられてきたプロジェクト、優良なコンテンツを横浜に盛り込むディレクター事業などを評価しています。
まちづくり、産業分野も大きな成長した年でした。芸術不動産事業は、横浜の歴史ある企業から相談も受け、横浜を代表する日本大通り地域に取り組みました。また、吉田町地域に複数のディレクター、デザイナーを誘致し、20年閉じていた路面店を地域に開いていく事業ができました。
これまで誘致、活動してきたアーティスト、クリエイターの集積効果をさらに発揮すべく、より密度の高いアーティスト同士のネットワーク形成と地域との連携を目指して、関内外OPEN!のコンセプト、目標、意志決定の変更を行いました。これまで点在していた拠点群の緩やかな連携が始まっています。また、障害者施設とアーティスト、デザイナーを繋ぐ横浜ランデヴープロジェクトの実行委員会に参画し事務局を担いました。
アジアを軸とした国際交流プログラムとしてのアーティスト・イン・レジデンス事業、「国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM)などを実施し、多様な民間事業者と連携を図る中で政策を進めています。