横浜に残る防火帯建築の代表的建物である吉田町第一共同ビル。このビルが所在する地区は、Barやカフェが集まる「吉田町」というエリアで、2008年には 街を舞台に上演した演劇作品『ラ・マレア』(マリアーノ・ペンソッティ作、急な坂スタジオ・ACY共催事業)を上演した地でもあります。この作品の美術 セットが建てこまれたのが吉田町第一共同ビルです。
ラ・マレア公演を行ったことで建築家や劇場運営者のネットワークが生まれ、さらに、 ACYの芸術不動産リノベーション助成を活用することで、長年にわたり空き店舗となっていたこのビルの再生が実現しました。現在は、飯田善彦建築工房のオフィス、飯田氏が30年かけて収集した蔵書を一般に開放するArchiship Library & Café、吉田町初の小劇場である十六夜吉田町スタジオなど、3つのクリエティブスペースとなっています。
(現在は、Archiship Library & Caféのみ継続中)