募集終了 2017年度 クリエイティブ・インクルージョン活動助成

2017年度 クリエイティブ・インクルージョン活動助成

【助成趣旨】

アーツコミッション・ヨコハマ(略称:ACY、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団運営)は、横浜市文化観光局が掲げる、誰もが互いに尊重し、支えあう共生社会の実現を目指す「クリエイティブ・インクルージョン」の理念に基づき、同助成制度を実施します。

「クリエイティブ・インクルージョン」とは、これまでの横浜市の文化芸術の創造性を活かしたまちづくりをふまえ、障害・人種・国籍・宗教・年齢・性別等の様々な違いを超えて創造的に課題解決を図るとともに、誰もが対等な関係で関わり合い、社会や組織に参画するという考え方です。

横浜市は、これまでのクリエイティブ・インクルージョンのプログラム(事業)として、視覚障害のある方とない方の合同メンバーによる弦楽オーケストラを結成し、一部照明を完全に消したホールでコンサートを行う横浜音祭りパラ・ミュージック「ミュージック・イン・ザ・ダーク~障がいとアーツ in横浜」を「横浜音祭り2016」で実施。また、障害のある方と多様な分野のプロフェッショナルとの協働で、新たな芸術表現を生み出すことを目指すヨコハマ・パラトリエンナーレ(2014)などを行っています。
創作活動における困難を一緒に乗り越え創造性を互いに引き出す、障害の有無に関わらず誰もが共生できる社会の実現を目指して取り組んでいます。

本助成制度では、アーティスト、クリエーターによる創造性を生かした社会包摂を試みる多様なプロジェクトを支援し、そのことが、横浜の新たな魅力となり、世界へ発信されていくことを狙います。2020年のオリンピック開催年に横浜を代表するプログラムとなるような企画、また、その後の社会の新たな基準となるような考え方を提示できる企画を募集します。申請方法など、ご不明な点についてはお気軽にご相談ください。

(注意事項)本制度は、3月に開催される横浜市会、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団理事会による承認をもって正式に予算が確定するものです。

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この記事のURL:https://acy.yafjp.org/grants/2017/18476/

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募集要項

1.対象

アーティスト・クリエーターが企業・NPO等と協働して行う「クリエイティブ・インクルージョン」の推進に資する活動を対象とします。

(1)テーマと活動内容
応募には、「テーマ応募」と、「自由応募」の2種類があります。なお、審査会では、「テーマ応募」の採択を優先します。

「テーマ応募」
「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017(※)」の開催年であることから、今年のテーマは「障害ある方と多様な分野のプロフェッショナルの協働から生まれ、社会に新たな気づきをもたらす表現活動、新たな価値を創造するインクルーシヴデザインの取り組み」とします。
(※)今年は、障害のある方と多様な分野のプロフェッショナルの協働から生まれる現代アートの国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」を「ヨコハマトリエンナーレ2017」と連携して、開催します。
本助成は、平成26年(2014年)度にアートの力で人々の出会いと協働の機会を創出し、誰もが居場所と役割を実感できる地域社会の実現を目的として「ヨコハマトリエンナーレ2014」の会期にあわせて初めて実施されました。
平成29 (2017)年度は、フェスティバルの開催に向けた準備期間から、衣装づくりや舞台美術づくりなどの制作を通して、障害のある方を含む多様な市民とアーティストやクリエーターがともに参画し、お互いが学び合う場を創出します。さらに「ヨコハマトリエンナーレ2014」での経験を踏まえ、障害のある方をはじめとする参加者のアクセス向上に取り組むとともに、横浜ならではの祝祭感のあるイベントを目指します。

「自由応募」
上記テーマ外の取り組み
を提示してください。
芸術の創作、芸術鑑賞機会のアクセス向上に繋がる取り組み、広告的アプローチ、グラフィック、プロダクトやファッションデザイン、建築における実験的デザイン、テクノロジーとの融合などを想定していますが、自由な発想を期待しています。

(2)実施場所
原則として横浜市内。
(活動の一部について海外を含む市外で発表する際は、その経費を認めるか否かを審査で検討しますので、その旨を記載してください。)

(3)対象期間
平成29年4月1日~平成30年2月28日に実施されるもの
*原則、上記内に執行された経費を認めます。但し、審査前に完了する活動は認めません。

(4)その他
横浜市及び横浜市が出資する公的団体が「主催(委託含む)」、「助成金を交付」する事業は、対象になりません。(例:主催として各指定管理施設、創造界隈拠点などが入るもの。)但し、「共催」「協力」「後援」等で、市関連予算が交付されていない場合は、対象になります。

2.助成金額

上限200万円/年 *申請金額を決めて応募ください。
(対象経費のACY助成率:初申請制限なし、継続申請の場合、総予算の1/2以内)
※助成金の額は、事業予算の範囲内で決定されるとともに、審査の結果が助成金の額に反映されるため申請額すべてを満たすとは限りません。

<助成対象経費>
出演料、企画料、デザイン料、制作費、会場使用費、印刷費、郵送費、保険料など事務費、著作権料、事業当日運営費、その他制作活動にあたって必要な経費と認められるもの

<助成対象外経費>
交際費、接待費、飲食費、諸給与、事務所維持費、生活費

3.審査・評価

(1)審査の方法
専門家からなる審査会にて選考します。
専門家からなる審査会にて一次審査(書類審査委)
二次審査は、一次審査委通過者のみ面談にて行います。
面談日時は、申請締切日より前に決定してこちらで通知します。
場所:横浜市芸術文化振興財団事務局(横浜市中区山下町2)

(2)審査のポイント

    1. ①親和性:共感を高める仕組みを有し、社会へのひろがりが見込めるもの
    1. ②先駆性:社会に先駆けた活動であるもの
    1. ③実現性:企画、体制、場所の確保、予算、スケジュールの妥当性と進行管理能力があるもの
    1. ④継続性:将来への発展が期待できるもの
    ⑤影響力:将来的に社会へのインパクトを与える期待がもてるもの

【参考】
事務局では、本助成の趣旨(クリエイティブ・インクルージョン)を達成するためには、発表段階(アウトプット)と同様に過程段階(プロセス)の仕組み、工夫が重要と考えています。申請段階で、その点が分かるように記入してください。

(3)審査員
石川絵理 / 栗栖良依 / 曽我部昌史 / 治田友香 / 岡崎智美

(4)評価の方法と目的
交付決定後から①過程段階(プロセス)、②発表段階(アウトプット)の2段階で評価を行います。評価内容
①事務局及び専門家とのミーティング
②事務局及び専門家による発表の視察、報告書によるミーティング
これらの評価の目的は、進行管理と事業実現に向けた支援です。

4.申請

(1)申請者
チームを組み応募してください。(代表者は、法人所属か個人かは問いませんが、口座は個人名義ではなく、法人名義もしくは、別途チームで必要となります。)

(2)スケジュール
■申請締切  :平成29年4月21日(金)必着
■交付決定通知:平成29年5月下旬(予定)

(3)申請方法
所定の申請書に必要事項を記入し、下記の書類を添えて原本含め各7部をセットしてご提出ください。
※ホチキス止め不可、ファイリング不可
※提出書類は返却しません。申請書・予算書はウェブサイトからダウンロードしてください。

【提出書類】

    • ①申請書(申請者略歴、企画書、予算書、チーム体制、スケジュール等)(様式1)
    • ②法人・団体(任意団体含む)の場合は定款、役員名簿を添付。(様式なし)
    • ③その他、本企画に関わる添付資料(過去の実績など)(様式なし)

 

5.申請書類の提出先・お問合せ先

【宛名】
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
アーツコミッション・ヨコハマ インクルージョン助成 係

【住所】
〒231-0023 横浜市中区山下町2 産業貿易センタービル1階
Tel : 045-221-0212     e-mail : acy@yaf.or,jp

6.申請、連絡、打合せの方法について

本制度は、事務手続き上、日本語を書面に記しての申請が前提となります。また、採択後、事務局と電話、メール、対面等でコミュニケーションが必要となります。
申請までは、どなた様でも応募できるように、事務局で出来る限りのお手伝いをしますので、何でもお気軽にご相談ください。メール、電話、来館、どのような形でも結構です。
また、交付決定後の連絡や打合せの方法は、交付者に応じて決めます。

7.助成採択後の義務

(1)ロゴの掲示
助成交付した活動が発行する全てのメディアに「助成 アーツコミッション・ヨコハマ」の表記とロゴマークの掲示。

(2)書類の提出
事業終了後1ヶ月以内に指定の様式の報告書(様式3)と決算書(様式3別紙)に領収書等を添付し、提出すること。

(3)各種ミーティングへの出席
交付された個人、団体の申請代表者および実施責任者は、アーツコミッション・ヨコハマが招集する会議に出席すること。

(4)視察への協力
発表の際、審査員及び関係者への無償視察の枠を10名分提供してください(但し、定員が極少数の取り組みの場合は、別途視察会等での対応とします。)

(5)報告
各年度末に開催する助成報告会にて活動報告のプレゼンテーションを実施してください。また、助成報告書を提出してください。

(6)調査への協力
アーツコミッション・ヨコハマが実施する当制度に関わる調査に協力すること。

8.留意事項

    • □同一申請者への交付は連続3か年を限度とします。年度ごとに申請・審査を行います。
    • □助成金は、交際費、接待費、飲食費、諸給与・事務所維持費、生活費への使用はできません。
    □次のいずれかに該当する経費は交付対象外となります。
    1. ①本助成要綱による助成金のほかに横浜市から補助金又は助成金の交付を受けるもの。
      ②政治的又は宗教的普及宣伝と認められる活動をするもの。
    1. ③支出以上の収入が見込める活動をするもの。
    1. ④公序良俗に反する恐れがある活動をするもの。

 

□次に該当する人は申請できません。

    1. ①暴力団員等(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第2号に規定する

暴力団をいう。)

②市税及び横浜市に対する債務の支払い等の滞納がある方。

申請書類

申請書(DOCS版)

ダウンロード

採択事業

あしおとで遊ぼう!ワークショップ&パフォーマンス

新規

あしおとでつながろう!プロジェクト(申請代表:おどるなつこ)

障がいの有無に関わらず子どもから大人まで参加できるダンスのプログラム。タップダンサーや音楽家が、福祉施設等と協力し、市内地域の文化施設等を会場にダンスと音楽が融合するワークショップを開催、作品を創作し発表する。

視覚障がい者のパーソナルな作品鑑賞を支援するOTON GLASSの開発と運用

新規

株式会社OTON GLASS(申請代表:島影 圭佑)

地域の防災意識を高めるとともに、個人の避難行動を自らの手でデザインしていく防災教育プログラム「my減災マップ」の取組み。これをさらに多くの人が体験できるよう社会包摂の視点を交えて、当事者、専門家、デザイナーが一丸となって、災害への備えを学ぶ気持ちにハードルを作らない環境づくりをしていく提案。

黄金町BASE

新規

黄金町BASE(申請代表:山田 裕介)

生活環境等の影響で地域の中で孤立しがちな子どもたちを対象に福祉の視点ではなく、アートの視点で居場所づくりを行い、コミュニティ力を高める。昨年度は、京急黄金町駅付近の高架下に放課後子どもたちが集まり、自由に工作や絵を描くなどができる場づくりを行った。今年は運営、資金を持続可能にしていく取組みを行う。

視覚障害者とつくる音声メディアプロジェクト

新規

視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ(申請代表:林 建太)

YOKOHAMA KOTOBUKI INSIDE 2017

新規

有限会社スタジオニブロール(申請代表:矢内原 充志)

寿町に暮らす、働く、出入りする人達と対話し、その人にあう服を用意して、写真家に撮影してもらうプロジェクト。全てを等しく内包していく創造性を“ファッション”で形にすることで人と街の今の姿を切り取り、それを発表していくことで、社会包摂の本質を問うていく。
市内在住の映画監督・坪田義史氏によるドキュメンタリー映画の製作と上映。質の高い作品づくりを目指しと同時に医療の専門家を入れて取材を補強していくなど、検証も同時に行っていく。完成した作品を横浜から世界に発信していく。外観からは見えにくい障がいの姿を明らかにし、社会の理解を深めていく。

助成評価

【講評】
本助成制度は、昨年度からはじまり2回目の募集である。今年度の申請数は昨年度とほぼ同数の22件(昨年度23件)だったが、前回より助成趣旨に合致する多種多様な提案がなされた。

今年の「テーマ申請」は、「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」の開催年であることから、「障害ある方と多様な分野のプロフェッショナルの協働から生まれ、社会に新たな気づきをもたらす表現活動、新たな価値を創造するインクルーシヴデザインの取り組み」とした。これ以外の「自由申請」も募集し、テーマと自由で半々という応募結果であった。うち採択されたものは7件で、テーマ申請が5件、自由申請が2件である。

本助成制度の審査項目は、要項で以下をあげている。
①親和性:共感を高める仕組みを有し、社会へのひろがりが見込めるもの
②先駆性:社会に先駆けた活動であるもの
③実現性:企画、体制、場所の確保、予算、スケジュールの妥当性と進行管理能力があるもの
④継続性:将来への発展が期待できるもの
⑤影響力:将来的に社会へのインパクトを与える期待がもてるもの

今回、社会へ開かれた発信力の高いプログラムを実施することで、市民が「クリエイティブ・インクルージョン」を具体的な体験として享受できるものが、多く採択されている。 「クリエイティブ・インクルージョン」と本助成制度は初期段階にあり、趣旨が“社会包摂”“共生社会の実現”という社会全般に関わる領域のため、まずは様々な申請者からの提案を受けながら、どのような取組みが創造都市政策に有効であるか、視野をひろげている段階にある。今回の採択はそれが反映された形となった。

新規採択された5件について

①「あしおとで遊ぼう!ワークショップ&パフォーマンス」
主催:あしおとでつながろう!プロジェクト
障がいの有無に関わらず子どもから大人まで参加できるダンスのプログラムである。この取組みは、包摂的な環境に実際に身を置き文化体験する人を増やしていくのに有効であると判断し採択した。より多くの市民が本プログラムに参加し、実体験として社会包摂を感じる機会になることを期待する。

②「ドキュメンタリー映画・大人の発達障がい」
主催:坪田義史
市内在住の映画監督・坪田義史氏によるドキュメンタリー映画の制作と上映の企画である。質の高い作品づくりを目指しつつ、医療の専門家を入れて取材を補強していく姿勢などのプロセスを評価した。優れた作品が横浜から世界へ発信され、その効果として障がいへの理解が広がることを期待し採択した。

③「視覚障害者とつくる音声メディアプロジェクト」
主催:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
各地の美術館で視覚障害者と晴眼者が共に鑑賞するワークショップを行っている団体。今回は美術館のコレクション作品を題材とし、従来の単なる情報補償のツールとしての音声ガイドではなく、よりクリエイティブな鑑賞のあり方を提示する新しい音声メディアを演劇という手法を用いて作成する。 テーマにある「障害ある方と多様な分野のプロフェッショナルの協働から生まれ、社会に新たな気づきをもたらす表現活動」として評価した。横浜市が力を入れる観光政策などへの波及も期待したい。

④「視覚障がい者のパーソナルな作品鑑賞を支援するOTON GLASSの開発と運用」
主催:株式会社OTON GLASS
眼鏡型ウェアラブル装置の社会実験の提案である。眼鏡フレームに埋め込まれたカメラで認識した文字やパターンを音声として使用者に伝える。視覚障害者、難読症、日本語未習熟者などをサポートする装置で、新たな価値を創造するインクルーシヴデザインの取り組みとして評価した。パラトリエンナーレの来場者に体験してもらうことを想定する。

⑤「災害の備えを学ぶ気持ちにハードルをつくらない減災教育プロジェクト
~災害を自分ごととするためのmy減災マップ×インクルーシヴデザインの視点~」
主催:減災アトリエ
同団体が開発する災害時の避難マップづくりキットを障がい者等に展開していく提案である。現在、地域防災の一助として機能しはじめている同活動が、より多くの方へ浸透し使えるようになることを期待。先の東日本大震災時においても、障がい者の死亡率が住民の中でも高かったことが報告されており、その課題に関する気づきを社会に与えて、地域の防災力がより包摂的意識を持ちながら高まることを期待したい。

継続採択された2件について

①YOKOHAMA KOTOBUKI INSIDE 2017
主催:有限会社スタジオニブロール
寿町に暮らす、働く、出入りする人達と対話し、その人にあう服を用意して、写真家に撮影してもらうプロジェクト。全てを等しく内包していく創造性を“ファッション”で形にすることで、人と街の今の姿を切り取る。申請者は目標をもって少なくとも5年間は継続していくと述べていることから、もう一年過程を見る意味で採択した。普段交流することのないアーティストやクリエイターらが街にアウトリーチし、彼らと街の人の視点が交差することで生まれる新たな表現に期待する。

②黄金町BASE
主催:黄金町BASE
申請者の活動する場所は、生活環境等の影響で地域の中で孤立しがちな子どもたちが多く住んでいる。これらに福祉の視点ではなく、コミュニティ力を高めるアート拠点の形成でその緩和を狙うものである。昨年度の助成で立ち上げたばかりの拠点が、子どもたちをはじめ地域の住民に好評を得て不可欠なものとなった。しかし、運営体制や継続性が課題であるため、今年度は外部有識者などを交えてその改善を行い持続可能な運営基盤づくりを目指す提案となっている。そこを評価して採択した。

なお、不採択となった提案も可能性を感じるものがあり、次年度さらに企画を練り込み、再提案されることを期待する。

報告書

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