募集終了 2020年度 U39アーティスト・フェローシップ助成

2020年度 U39アーティスト・フェローシップ助成

【助成趣旨】

アーツコミッション・ヨコハマ(略称:ACY、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団運営)は、横浜市が文化芸術創造都市の一層の推進するために展開しているクリエイティブ・チルドレン(*)の理念に基づき、横浜から世界に芸術文化を発信する次世代のアーティストを育成し、そのキャリアアップを支援する助成制度を2016年度より実施しています。フェローに選出されると、年間の活動経費の一部に対する助成金およびACYを通じた横浜での活動を中心とした様々な支援が行われます。
アートを通じて社会に新たな価値を提示し、国内外での活躍を目指す若手アーティストの皆さんからの、チャレンジに満ちたご応募をお待ちしています。


(*)「クリエイティブ・チルドレン」とは
横浜市では、子どもたちの豊かな創造性や感受性を育むとともに、多様で優れた文化芸術を継承・発展させ、創造するために、その担い手となる才能豊かな新進アーティストなど、将来の芸術家の芽を育む取組を推進し、ライフステージに応じた次世代育成(クリエイティブ・チルドレン)を幅広く展開しています。
(注意事項)本制度は、3月に開催される横浜市会、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団理事会による承認をもって正式に予算が確定するものです。


 

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この記事のURL:https://acy.yafjp.org/grants/2020/18465/

募集要項

※助成金支払いについて追記しました(4/14更新)

【本助成を申請する方へ】

アーツコミッション・ヨコハマ(略称:ACY、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団運営)は、横浜市が文化芸術創造都市の一層の推進を図るべく展開するクリエイティブ・チルドレン(*)の理念に基づき、横浜の創造環境から芸術文化を発信する次世代のアーティストを育成し、そのキャリアアップを支援するための助成制度を2016年度より実施しています。

フェローに選出されると、ACYを通じて年間の活動経費の一部に対する助成金をはじめ、横浜での活動を中心に様々な支援が行われます。アートを通じて社会に新たな価値を提示し、国内外での活躍を目指す若手アーティストの皆さんからの、チャレンジに満ちたご応募をお待ちしています。申請方法など、ご不明な点についてはお気軽にご相談ください。

(*)「クリエイティブ・チルドレン」とは
横浜市では、子どもたちの豊かな創造性や感受性を育むとともに、多様で優れた文化芸術を継承・発展させ、創造するために、その担い手となる才能豊かな新進アーティストなど、将来の芸術家の芽を育む取組を推進し、ライフステージに応じた次世代育成(クリエイティブ・チルドレン)を幅広く展開しています。

(注意事項)本制度は、3月に開催される横浜市会、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団理事会による承認をもって正式に予算が確定するものです。


■対象

【対象者】
以下の条件をすべて満たすアーティスト個人を対象とします。

(1)美術、舞台芸術の分野で継続的かつ創造的な活動をする美術家、劇作家、演出家、振付家
(2)初回申請年度、2021年3月31日時点で39歳以下であること。
※ただし2019年度に本助成を受け、再申請する場合にはこの限りではありません。
(3)横浜市内に在住・在学、もしくは横浜を活動拠点とする人
※2020年度に横浜市内での創作を行う活動拠点があること

【助成期間】
2020年4月1日から2021年2月28日まで
※同一申請者の採択は、計2回(初回を含む連続2か年の申請)を上限とする。

■助成内容

【資金支援】 上限100万円
   ※助成金の額は、事業予算の範囲内で決定されます。また、審査の結果が助成金の額に反映されるため、申請した助成金額が満額交付されるとは限りません。
  ※助成金は、採択直後に策定いただく年間活動計画書の受理後、相談に応じて支払日を決定します。
  ※以下の経費は助成対象外です:交際費、接待費、飲食費、諸給与、事務所維持費、生活費

(対象経費 例)
出演料、企画料、調査にかかる費用(宿泊費・交通費含む)、作品制作にかかる資材費・機材費、会場使用費、印刷費、郵送費、保険料など事務費、著作権料、事業当日運営費、その他制作活動にあたって必要な経費として認められるもの

【人的支援】 
キャリア形成に寄与すべく、フェローとの協議のもと目的に沿った人材のマッチングを行います。また、関係者向けの会合等への参加を促すなど、ネットワーキングを支援します。

【広報支援】
チラシ等広報物の配架、WEBマガジン「創造都市横浜」、ヨコハマ・アートナビなど、財団が持つ広報ツールを活用いただけます。

■選考について

(1)選考方法
専門家からなる審査会にて書類 および 面談選考を行います。
一次選考:書類選考
面談日時:2020年5月18日(月)13:00~17:00(時間は若干前後する可能性があります)
場所:横浜市内 ※調整中

■審査員(五十音順)
小野晋司(横浜赤レンガ倉庫1号館館長、横浜市芸術文化振興財団チーフプロデューサー)
木村絵理子(横浜美術館主任学芸員、ヨコハマトリエンナーレ2020企画統括)
住友文彦(アーツ前橋館長、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授)
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ代表、横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
山口真樹子(国際舞台芸術交流)

(2)選考のポイント

  • 地域性:横浜の地域や環境に根ざした、またはそれらに喚起された活動や芸術創造が期待される
  • 国際性:国境を越えて共有できる問題意識や観点を有した活動や芸術創造が期待される
  • 将来性:自身の芸術創造が広まる・深まる活動であり、今後国内外での活躍や発展が期待される
  • 独創性:手法や形態、またテーマやコンセプトなど、優れた発想や独自性を有した活動や芸術創造が期待される
  • 実現性:計画および資金使途が明確であり、活動規模や計画進行が妥当である
  • 影響力:当該分野にかけて、また分野を越えて価値や活力をもたらす活動や芸術創造が期待される

■申請

(1)申請期間
2020年4月20日(月)必着

(2)申請方法
所定の申請書に必要事項を記入し、下記の書類を添えて、データにてご提出ください。
申請書・助成金支出計画書はウェブサイトからダウンロードしてください。

【提出書類】
①申請書・助成金支出計画書
②自作について新聞、雑誌、ウェブサイトなどで第三者から批評されたもの(任意提出)
③簡単なポートフォリオ
※舞台芸術分野で応募の場合は必ず映像としてデータまたは動画共有サイトのリンクを申請書に指定する方法で提出してください。(パソコンで再生可能なもの)
④申請者の顔写真1点
※クレジットがある場合は合わせてお知らせください。(和/英併記)

■申請書類の提出先・お問合せ先

(1)書類提出先
電子メールにて、メールアドレス(acy@yaf.or.jp)までお送りください。メールの件名を「U39アーティスト・フェローシップ助成申請」としてください。

メール本文に①申請者名 ②電話番号をを明記してください。
※郵送、持ち込みの申請は受付いたしません。  
※メール送信後、1週間以内に事務局から返信がなかった場合は、必ずご連絡ください。事務局からの受取に関する返信メールがなかった申請は、審査いたしません。
※メールでの資料の送付は容量が大きい場合(目安として5M以上)は、メールへの添付ではなく、安全性が確保できるファイル転送サービスで送付ください。

(2)お問合せ先
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
アーツコミッション・ヨコハマ
【住所】〒231-0023 横浜市中区山下町2 産業貿易センタービル1階
TEL:045-221-0212  E-MAIL:acy@yaf.or.jp
【営業時間】平日 9:00~17:00

■助成交付決定後の義務

(1)交付決定後速やかに年間活動計画書及び助成金支出計画表を策定・提出してください。
(2)年度中間期及び年度末に横浜市都心臨海部で開催する助成報告会にて活動報告のプレゼンテーションを実施してください。また、年度末に助成報告書を提出してください。
(3)ACYが招集する会議等に出席してください。
(4)助成年度期間中に以下のいずれかを実施してください。
・作品の制作、並びに横浜市都心臨海部もしくは海外での発表 
   ・作品集の制作・発信
(5)助成対象経費となる活動は、審査員および関係者への視察枠として、市内発表は10名分、市外発表は3名分を提供してください。
(6)助成対象経費となる活動が発行するすべてのメディアに「助成 アーツコミッション・ヨコハマ」の表記とACYロゴマークを掲示してください。
(7)アーティストプロフィールに「ACY-U39アーティストフェローシップ」と記載してください。ただし、字数制限によって難しい場合はこの限りではありません。
(8)ACYが実施する当制度にかかわる調査に協力してください。

■留意事項

本助成では、助成期間中はアーティスト活動に専念することを前提としています。やむを得ない事情により、助成期間中にアーティスト活動を休止または停止したり、交付決定後の義務を遂行できなくなった場合は、直ちに報告してください。助成金の一部または全額を返還していただく場合があります。

  • 同一申請者への交付は連続2か年を限度とします。但し、年度ごとに申請が必要です。また、審査・交付決定も、年度ごとに行います。
  • 助成金は、交際費、接待費、飲食費、諸給与・事務所維持費、生活費への使用はできません。
  • 天災地変その他やむを得ない事情によって、予定された申請活動が遂行できなくなった場合は、交付決定における内容および条件を変更する場合があります。
  • 次のいずれかに該当する経費は交付対象外となります。
    ①本助成要綱による助成金のほかに横浜市から補助金又は助成金の交付を受けるもの
    ②政治的又は宗教的普及宣伝と認められる活動をするもの
    ③支出以上の収入が見込める活動をするもの
    ④公序良俗に反する恐れがある活動をするもの
  • 次に該当する人は申請できません。
    ①暴力団員等(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第2号に規定する暴力団をいう。)
    ②市税及び横浜市に対する債務の支払い等の滞納がある方

 


【4月14日追記】
現在の新型コロナウィルス感染拡大期の環境を鑑み、今年度の本制度の支払いは下記要領にて行います。

①採択された後、交付対象者から助成金前払の申請があった場合は、助成申請額の最大80%を前払いします。
②事業完了後に報告書の提出を受け③の作業が終わり次第、残額を支払います。
③事務局にて報告書にある決算書、証憑類を審査後、確定金額を通知します。その際、①で既出した支払い分について返金が必要と判断した場合は、事務局が指示した金額を既出した助成金から返金しなければなりません。
④いずれも、交付対象者からの請求書の提出が必要です。請求書を受領した月の翌月末払いとします。

アーツコミッション・ヨコハマ 助成受付係
アーツコミッション・ヨコハマ〒231-0023 横浜市中区山下町2
電話:045-221-0212 ファックス:045-221-0216
受付時間 9:00~17:00 ※平日のみ

申請書類

交付申請書

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Excelが使用できない場合は、事務局までご連絡ください。

交付要綱

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採択対象

荒木 悠

新規

美術家・映像作家。1985年生まれ。異文化間のはざまに着目し、それらを取り巻く事象を再現・再演・再話といった手法で編み直す映像インスタレーションを展開している。これまでの主な個展に「RUSH HOUR」(CAI02、2019年)、「ニッポンノミヤゲ」(資生堂ギャラリー、2019年)、「双殻綱:第一幕」(無人島プロダクション、2017年)、「複製神殿」(横浜美術館アートギャラリー1、2016年)など。展覧会の形式にとどまらず、近年では映画祭でも作品が上映されている。
劇作家・演出家・小説家。1988年大阪府生まれ福岡県育ち。桜美林大学にて演劇を学び、2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2017年『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。公益財団法人セゾン文化財団セゾン・フェローⅠアーティスト。

高山 玲子

継続

アーティスト・俳優・体メンテナンス体操主催。俳優として多くの舞台、映像、パフォーマンス作品に出演する。同時に映像作品、各種メディアを用いたパフォーミングアーツ作品の制作を行う。2019年アート・コレクティブ few phew pur(フュー ヒュー ピュー)を結成。近作は『ゴーストライター』(2018)、『ハイツ高山』(2019)、『祈りの素描』(2020)などを発表。主に境界線(演者/観客・あなた/わたし・あの世/この世)、これらの見えないラインを、可視化・表象することで起こりうる認識のズレなど、人の数だけ答えが違うことをみんなで面白がれることを軸とした制作活動を行なう。

中村 大地

新規

作家、演出家。1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京に在住。人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向する。近作『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。その他、シアターコモンズ2020にてリーディングパフォーマンス『正面に気をつけろ』(作:松原俊太郎)の演出など、劇団外での演出作品も多数。一般社団法人NOOKのメンバーとしても活動。
ダンサー、美術家。自身の身体を用いたパフォーマンス作品の制作を軸に、サイトスペシフィックな空間/時間における即物的身体の在り方を探求している。近年ではダンサーであった実父との生別と死別を扱ったセルフドキュメンタリー作品「Da Dad Dada」を日独の二カ国で上演。また翌年の2019年にはDance New Airにて「no room」を発表。東京芸術大学デザイン科修士、ベルリン芸術大学舞踊科ソロパフォーマンス専攻修了。2015年度吉野石膏美術振興財団在外研修員、2017年度ポーラ美術振興財団派遣海外研修員。

本間 メイ

継続

アーティスト、Back and Forth Collectiveメンバー。1985年東京都生まれ。2011年チェルシー芸術大学大学院ファインアーツ科修了。インドネシアと日本の歴史的関係のリサーチを基点に、社会・政治的な問題や多国間における関係性を考察する映像作品やインスタレーションを発表。近年は公に語られない女性に関する歴史を主に扱う。 主な個展に2020年「Bodies in Overlooked Pain -見過ごされた痛みにある体-」黄金町エリアマネジメントセンター、主なグループ展に2019年「Instrumenta #2 MACHINE/MAGIC」National Gallery of Indonesiaなど。

助成評価

本助成は、横浜から世界に芸術文化を発信する次世代のアーティストを育成し、そのキャリアアップを支援するための助成制度として2016年度より始まり、今回で制度名称を変更しながら5回目の募集となる。

申請状況については、応募総数43件の申請が寄せられ、美術分野28件・舞台芸術分野15件の内訳となった。(2019年度実績:応募総数51件)※分野は申請者の申告による

応募43件中、所在地別分布でみると、横浜市23件(53%)、東京都12件、横浜市を除く神奈川県5件、その他地域3件となった。昨年度応募における横浜市在住者53%(27件)と比べて、割合としては同数の申請が寄せられた。年齢分布は40代1件(継続申請)、30代28件(65%)、20代14件(33%)となり、昨年度応募における年齢分布と比べ、応募者の年齢層がわずかに上昇した。

選考委員会は、フェローシップでは5名の有識者による審査員で構成される。選考にあたっては、それぞれ助成趣旨のほかに選考のポイントを掲げ、各項目について選考時の基準とした。

選考のポイント
地域性:横浜の地域や環境に根ざした、またはそれらに喚起された活動や芸術創造が期待される
国際性:国境を越えて共有できる問題意識や観点を有した活動や芸術創造が期待される
将来性:自身の芸術創造が広まる・深まる活動であり、今後国内外での活躍や発展が期待される
独創性:手法や形態、またテーマやコンセプトなど、優れた発想や独自性を有した活動や芸術創造が期待される
実現性:計画および資金使途が明確であり、活動規模や計画進行が妥当である
影響力:当該分野にかけて、また分野を越えて価値や活力をもたらす活動や芸術創造が期待される

審査員(敬称略/順不同)
小野晋司(横浜赤レンガ倉庫1号館館長、横浜市芸術文化振興財団チーフプロデューサー)
木村絵理子(横浜美術館主任学芸員、ヨコハマトリエンナーレ2020企画統括)
住友文彦(アーツ前橋館長、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授)
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ代表、横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
山口真樹子(国際舞台芸術交流)

以上の方針の上で、各分野審査員による企画書査読と面談を経た後に選考委員会を開催した。結果採択は6件(うち前年度継続2件、採択率14%)となった。

報告書

審査員総評(PDF)

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