2020年度クリエイティブ・インクルージョン活動助成採択者の舞踏家・加藤道行氏が、協力アーティスト達と共に行っている『高齢者パーソナルプログラム「おうち劇場」』は、様々な理由でアートに触れる機会が少なくなった高齢者のお宅にアーティストが訪問し、歌や踊りを行うことで、こころ休まる楽しい場をつくりだしています。
「おうち劇場」では、歌や踊りを中心に、アーティスト・認知症等当事者・その家族など、様々な人たちが集い、認知症当事者の方がいるからこそできる交流の場をつくりだしています。「おうち劇場」は、アーティストだけが一方向で表現するのではなく、その場にいる人も一緒に表現する双方向性を持ったワークショップの要素も入れながら、即興性を重視して多くの人が気軽に参加できるようなプログラムです。
この取り組みで、認知症等であってもアートを通じて豊かに生きることができるということ、また、アーティストの新たな社会貢献の在り方のモデルが示せることを期待しています。