2022-08-31 コラム
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ACY15周年記念フォーラム「クリエイターとともに、都市と芸術の交わる“新領域”をさがす」 開催レポート

2022年8月4日(木)、横浜市庁舎1階の横浜市市民協働推進センタースペースA・Bにて、アーツコミッション・ヨコハマ(以下、ACY)の発足15周年を記念したフォーラム「クリエイターとともに、都市と芸術の交わる“新領域”をさがす」が開催されました。今回は、その様子をレポートします。

ACYは2007年7月の発足以来、クリエイター、アーティストと共に芸術✕不動産、芸術✕社会包摂、芸術✕地域経済活動など“新領域”を求めて、様々な実験的プログラムを行ってきました。本フォーラムでは、12人の有識者、クリエイター、アーティストをお招きし、15年の軌跡を振り返りつつ、横浜の“今”を知り、これからの横浜やACYの可能性や“新領域”について話し合うことを目的としています。

第一部
①「アーツコミッション・ヨコハマの15年」を振り返る
ミニ講演「ACYから地域アーツカウンシルを考える」

第一部の前半は(公財)横浜市芸術文化振興財団 ACY・協働推進グループ長の鈴木敦が、ACYの15年間を具体的な事例を交えて振り返るとともに、本フォーラムの趣旨説明を行いました。

後半は、株式会社ニッセイ基礎研究所の吉本光宏さんにミニ講演です。
講演では、アーツカウンシル(*1)とは何かについて、そのはじまりである、英国アーツカウンシル(Arts Council England)の紹介から始まり、日本の現状と動向を解説していただきました。2007年に地域アーツカウンシル(*2)の先駆けとして文化芸術創造都市施策の中で発足したACYの役割と、これからの日本におけるアーツカウンシルの在り方についてなど、示唆に富んだお話しとなりました。

講演の最後には「日本のアーツカウンシルの先駆けとしての誇りを持ち、15年間の積み重ね・実績に基づいた横浜ならではの地域アーツカウンシルのリモデリングを横浜市/横浜市芸術⽂化振興財団のパートナーとして行っていって欲しい」とACYの可能性について言及がありました。


*1:アーツカウンシル
1946年、第二次世界大戦の終戦直後、Arts Council of Great Britain(ACGB)が誕生(英国)。戦争の反省を踏まえ、政府が芸術を(補助金によって)支援するという概念が確立され、同アーツカウンシルの設立につながった。当初、アーツカウンシルは「憲法で独立が保障され、官僚主義に束縛されないかつ、資金は国庫から提供される機関」として始まったという。

日本におけるアーツカウンシル機能は、「専門家による助言、審査、評価、調査研究等の機能」とされている。(ARTS COUNCIL NETWORK より抜粋 2022年8月29日)

*2:地域アーツカウンシル
国内で発足している各都市のアーツカウンシルのこと。沖縄アーツカウンシル、アーツカウンシル東京、大阪アーツカウンシルなどがあり、現在も、様々な地域で発足している。上記、ARTS COUNCIL NETWORK参照。


第二部 発表「アーツコミッション・ヨコハマの現在の活動を協働パートナーとの対話から」

第二部は、現在ACYと一緒にプロジェクトを進める方々をお招きし、横浜という場、ACYというプラットフォームを使って成し遂げたいことについてお話ししていただきました。

最初の登壇者は、美術家の渡辺篤さん。国際芸術祭「あいち2022」「瀬戸内国際芸術祭2022」に出品中のためオンラインでのご参加となりました。
渡辺さんは2016年からACYの助成制度を活用してプロジェクトを行ってこられました。自身の引きこもり経験から展開されているアートプロジェクト「アイムヒアプロジェクト」のご説明を始め、ACYの助成金をどのように活用して活動を展開されたか、ACYの伴走型支援はどのようなものだったのか、そしてそれがご自身の活動にどのように影響しているのかをお話しいただきました。

2番目の登壇者は、みなとみらい21の横浜ランドマークタワー脇の国重要文化財ドッグヤードガーデンにある大人のためのシェアスペース「BUKATSUDO」を運営する、株式会社リビタの川島史さん。2014年スタート時からBUKATSUDOのマネージャーを務める川島さんは、公と民が連携することで可能になるスペース運営の在り方などについてお話しいただきました。発表では、東京を拠点にする株式会社リビタだけではできなかった、地域とのつながりや広がり、発信、参加といった面で、横浜市、ACYとの協働やサポートがとても有効だったと感じているとお話しいただきました。

渡辺篤さん

渡辺篤さん

川島史さん

川島史さん

3番目の登壇者は、芸術文化施設の情報保障について発信するプラットフォーム「手話マップ」を運営する団体のスタッフの小笠原新也さん。手話マップは、2021年度クリエイティブ・インクルージョン活動助成(*3)を活用して、聞こえる人も聞こえない人も一緒に楽しめる芸術鑑賞プログラム「シュワー・シュワー・アワーズ」の実施と手話マップのホームページの作成をされました。手話マップはACYの助成を受ける前までは、主にFacebookで情報発信していましたが、“ブランディング”と“情報発信”という、ACYのアドバイスから、この鑑賞プログラムとホームページの構想を練り、実行されたということでした。

4番目の登壇者は、2009年にスタートした、クリエイターが自分のアトリエをまちに紹介するイベント「関内外OPEN!」の幹事を2020年から務める、有限会社スタジオニブロールの安食真さん。関内外OPEN!の始まったきっかけから、変遷、現在に至るまでをお話しいただきました。安食さんが幹事を務めた昨年の関内外OPEN!13では、クリエイターが集まった架空の街をコンセプトにかかげ「関内外一丁目」をまちなかに作りました。今後はクリエイターの町内会を形成していく予定で、今年度も継続発展させた関内外OPEN!14が10月に開催されます。


*3:クリエイティブ・インクルージョン活動助成
2016年度~2021年度にACYが行っていた助成。横浜市文化観光局が掲げる、誰もが互いに尊重し、支えあう共生社会の実現を目指す「クリエイティブ・インクルージョン」の理念に基づく。本助成制度では、「クリエイティブ・インクルージョン」の考え方の中から、特にアーティスト、クリエイター等が行う「社会包摂の視点を有しながら現代の表現を追求していく活動」に助成をしてきた。
詳しくはこちらから。(https://acy.yafjp.org/grants/


小笠原新也さん

小笠原新也さん

安食真さん

安食真さん

5番目の登壇者は、2021年から開催している、横浜臨海都心部を中心に、まちをめぐりアートに出逢うイベント「ミナトノアート」において、ミナトノアート2022の実行委員会委員長を務める“Gallery+Sushi三郎寿司あまね”の店主田口竜太郎さんと、副委員長を務める油彩画家の大野愛さん。お二人には、横浜でのアートの実情や今年の10月に開催されるミナトノアート2022について、現場目線でお話しいただきました。昨年の経験から得た課題を今年につなげるべく、現在準備の真っ最中だということです。

大野愛さん、田口竜太郎さん

以上、6名の実践者から、ACYや横浜の“今”について話していただいたことで、横浜で起こっていることや、これから起こることをリアルに感じ、知ることができた興味深い発表となりました。

第三部 ディスカッション「横浜都心と郊外、“次なる新領域”を生み出す場とは?」

ここでは、建築家で横浜国立大学大学院准教授の藤原徹平さんをモデレーターに、異なる取り組みを行う4名の実践者にご登壇いただきました。
会場には、ディスカッションの5つのキーワード「人間性の回復」「都市性の回復」「関係性の美学、場づくりの芸術の行方」「都市と後背地の再造形」「観光から関係へ」が書かれているレジュメが配布されました。これを軸に、それぞれの事業紹介とその取組みの中で感じている課題感を共有しながら、横浜のこれからやACY、また“新領域”についてディスカッションが行われました。

藤原徹平さん

最初のパネリストは、旭区にある左近山団地で団地再生に取り組むランドスケープデザイナーの熊谷玄さんです。熊谷さんは、『左近山団地パークプロジェクト』をきっかけに、左近山団地に関わり続けていらっしゃいます。これまでの活動を紹介された上で、高齢化などの課題を抱える団地再生のポイントは「次の住まい手をどう探すか」だとお話されました。次の住まい手である子育て世代と現住民の世代間をどうつないで、どうやって左近山の良いところを残していけるかを考える必要があるなかで、熊谷さんは「“アートを楽しむ”を通して世代を混ぜる場を作る」ことで、面白いと思ってもらえる団地をつくろうと、「左近山アートフェスティバル」と、カフェとギャラリーを併設する「左近山アトリエ131110」をスタートされたということです。活動の開始時期は、ACYが事務局を務めた助成制度“YokohamArtLife(ヨコハマートライフ)”を活用したそうです。ディスカッションの中では、団地再生や、場の運営の工夫点や課題感などをお話していただきました。

次のパネリストは、森川正信さんです。森川さんは、本フォーラムの会場となった横浜市市民協働推進センターのクリエイティブディレクターを2020年から務めるなど、「場をつくり、関係性をデザインする人」として、地域に根差した事業を行う起業家を生み出し、次世代の人材を育成することなどに取り組んでいらっしゃいます。代表を務めるマスマススクエア株式会社は横浜のコワーキングスペースですが、小田原市や静岡県沼津市でもコミュニティプラットフォームづくりを手掛け、地域の課題解決に取り組む人や起業活動を応援されています。2011年ACYが手掛けていた芸術不動産リノベーション助成(*4)を活用したシェアオフィス「八○○中心」(はちまるまるちゅうしん)に入居したことで出会った、様々なクリエイターと彼らとの協働の体験が、その後の活動につながっているそうです。ディスカッションでは、クリエイターが都市に住まうこと、暮らす場所と働く場所という都市機能ついて、コワークによるコミュニティがどのように関わって行けるのかなどお話してくださいました。


*4:芸術不動産リノベーション助成
2010年度~2014年度にACYが行っていた助成。アーティストやクリエイターの滞在、制作、発表場所の創出を第一の目的とし、関内、関外エリアの空き物件の再生を行い、創造力によって地域に付加価値をもたらすことで都市の活性化を生み出すことを目的とする。
現在は、ヨコハマ芸術不動産推進機構が運営する「ヨコハマ芸術不動産」がその役割を継承発展させている。

関連記事 座談会: ”リレー”される芸術不動産(前編)


熊谷玄さん

熊谷玄さん

森川正信さん

森川正信さん

3番目は、株式会社ピクニックルーム代表の後藤清子さんです(オンライン参加)。後藤さんは、関内・さくら通りにある泰生ビルで保育園などを経営されています。保育園では、地域や保護者だけでなく、在住企業が少しずつ連携しながら、子どもの活動を豊かにサポートする基盤をつくることをポリシーに活動されています。2017年に保育事業からスタートし、現在では児童施設の運営やクリエイティブな体験ができるワークショップの運営などの他、ご自身が関内地区のまちづくりに関わるなど、地域に根差した活動もされています。どのようにして子どもたちの中に地域にある資源を取り込めるか、ということを考えながらの活動されていて、その連携先の一つとしてACYがあるということでした。ピクニックルームでは、地域企業なども巻き込み、クリエイターたちと地域に集う子どもたちやその保護者が共生できるような保育園運営を目指しているそうです。ディスカッションでは、都市に住まう機能としての保育事業の在り方や、子どもたち・保護者/地域(町内会など)と、横浜に集まるアーティスト、クリエイターといったクリエイティブな資源を繋げることの課題感や方策についてお話しいただきました。

最後のパネリストは、戸塚区で子育て支援事業「こまちぷらす」を運営する森祐美子さんです。こまちぷらすは、「子育てを、まちでプラスに。子育てが『まちの力』で豊かになる社会」を作ろうと取り組む活動です。カフェの運営を行いつつ、情報発信(情報スペース運営)・ウェルカムベビープロジェクト、商店会事務局運営・不登校ひきこもり/障害/ダブルケア、全国への居場所づくりノウハウ展開・企業向け研修や調査等を行っていらっしゃいます。森さんは、学生時代の公共文化施設研究のご経験から、カフェの持つ「誰でも自分なりの関わり方で参加できる、参加の余白」に可能性を感じ、「こまちぷらす」でもカフェの運営を行っているそうです。様々な傷を持った方々が、カフェで行う創造的な活動を通して、少しずつ自分を表現できるようになることが人間性の回復につながっているという実感があるそうです。ディスカッションでは、NPO法人を運営することの課題感や、人や都市について「良くしよう」という課題解決的意識ではない姿勢で向き合うことが大切だということをお話ししてくださいました。

後藤清子さん

後藤清子さん

森祐美子さん

森祐美子さん

パネリストのプレゼンテーションが終わると、藤原さんをモデレーターとしたディスカッションが行われました。藤原さんがまず注目したのは、「良くしようとしない」という新しい視点。そこから、5つのキーワードをフックに、各パネリストの活動や課題感とACYを紐づけつつ、ACYだからこそ提案できる、実験的な支援やその枠組みについて、どんなことがあるのかなどが議論されました。

藤原さんがディスカッションの冒頭に「異分野の人が集うことで“混乱する”議論になるだろう」と予想された通り、全く違う取り組みの実践者の思いや課題感によって、この場や考え方などがかき混ぜられ、そこに共通の“何か”があることがぼんやりと見えてきました。それが本フォーラムのタイトルにもある“新領域”なのかもしれません。それを見つけ、取り組むために、今以上に様々な人や分野、機関とつながり、協働やディスカッションを促していくことが、これからのACYに求められる役割のひとつなのではないかと考えさせられた議論になりました。

最後に藤原さんから、「今日のように違った分野の人たちが集まってみんなで考える場は、定期的に持つことが重要なので、ぜひ定期的にフォーラムを開催して欲しい」という次につながる言葉で、フォーラムは幕を閉じました。

文:アーツコミッション・ヨコハマ
写真:大野隆介
動画:https://www.youtube.com/watch?v=vzUKqp_UIn0


【登壇者プロフィール】

吉本光宏さん

Photo:Jouji Suzuki

吉本 光宏 / Mitsuhiro Yoshimoto
(株式会社ニッセイ基礎研究所 研究理事・芸術文化プロジェクト室長)
1958年徳島県生。早稲田大学大学院(都市計画)修了後、社会工学研究所等を経て、1989年からニッセイ基礎研究所。文化政策や文化施設の運営・評価、創造都市、五輪文化プログラムなどの調査研究に取り組むとともに、東京オペラシティや国立新美術館、東京国際フォーラム等の文化施設開発やアート計画のコンサルタントとして活躍。文化審議会委員、東京芸術文化評議会評議員、東京2020組織委員会文化・教育委員、国立新美術館評議員、(公社)企業メセナ協議会理事、日本文化政策学会理事、東京藝術大学非常勤講師などを歴任。主な著作に「文化からの復興―市民と震災といわきアリオスと(水曜社)」「アート戦略都市(鹿島出版会)」など。

渡辺篤さん

写真:水谷浩士

渡辺 篤 / Atsushi Watanabe
(現代美術家)
横浜生まれ。東京藝術大学大学院修了。自身も経験者である「ひきこもり」やコロナ禍の孤立問題など、関係性の課題について、当事者との協働プロジェクトを多数実施してきた。主な個展は「同じ月を見た日」(R16studio、2021年)、「修復のモニュメント」(BankART SILK、神奈川、2020年)等。主なグループ展は国際芸術祭「あいち2022」「瀬戸内国際芸術祭2022」など。主な受賞は、2020年度「横浜文化賞 文化・芸術奨励賞」。主な助成は、2018~2020年度「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」(アーツコミッション・ヨコハマ)など。武蔵野美術大学非常勤講師。

川島史さん

川島 史 / Fumi Kawashima
(BUKATSUDO マネージャー)
福岡県出身。 株式会社リビタ所属、BUKATSUDOマネージャー。学生時代より魅力的な「場」に興味を持ち、カフェの企画運営会社を経てリノベーションやシェアでの暮らしを提案する(株)リビタに入社。
2014年よりBUKATSUDOの立ち上げから現在に至るまで、マネージャーを務める。食をきっかけにしたコミュニティ醸成に関心が高く、餃子を一緒に作って、一緒に食べる「餃子部」としての活動も行っている。

小笠原新也さん

小笠原 新也 / Shinya Ogasawara
(手話マップ スタッフ)
生まれつき耳が聞こえないが、アート愛好者の両親の影響で幼児よりアートに親しむ。現在は会社員の傍ら、内外の美術館巡り、ジャンルを問わず古今東西のアートに触れて、心を揺さぶられることを無上の喜びとしている。 一方で、美術館のサポーターやボランティア活動をも楽しみ、主に徳島県立近代美術館で各々のイベントをお手伝いしている他、ファシリテーター、アートコミュニケーターをも務める。昨年度は手話マップ主催で横浜市民ギャラリーで聞こえない人、聞こえる人と対話型鑑賞プログラムを実施した。日本美術教育連合会員。

安食真さん

安食 真 / Makoto Anjiki
(studio nibroll所属クリエイティブディレクター/デザイナー、関内外OPEN!幹事)
活動エリアは現住の横浜と、地元の旭川。デザイン思考を用いて課題設定からマーケットインまで併走し、様々な形で課題解決をサポート。得意分野は地域産業、福祉、環境、文化醸成、デザイン教育など。主な仕事に男山株式会社リブランディング、横浜市社会福祉協議会「ヨコ寄付」プロデュース、横浜市健康福祉局「ふくしらべ」 制作、ETANBETSU MARGINAL SAUNAアートディレクションなど。また、2020年に関内外OPEN!のディレクターを引継ぎ、クリエイターがまちに集積することの意義や価値を問いながら活動中。

田口竜太郎さん

田口 竜太郎 / Ryutaro Taguchi
(Gallery+Sushiあまね店主、ミナトノアート2022実行委員会委員長)
横浜元町クラフトマンシップストリートにある全面ガラス張りのギャラリーは、誰が歩いていても店の中が一望出来て目に止まる。そんなギャラリーの中にはカウンターがあり、カジュアルに寿司を摘む事ができる。ベテランの作家さんから、新進気鋭の若手まで店主がセレクトして100%企画展で運営している。普通のギャラリーと同じく、お寿司を食べずに作品を観るだけでも良く、お寿司を目的に来店してアートに触れる方もいる。現在4年と少々。元町から日々発信中。

大野愛さん

大野 愛 / Megumi Ohno
(油彩画家、ミナトノアート2022実行委員会副委員長)
横浜出身・在住。早稲田大学文学部美術史コース卒業。多様な価値観・世界の見え方の相違を色合いの異なるストライプで表現した独自の画法で著作権取得。-シマシマ画©️2013。横浜を中心とした港町の風景を描き、最近では主に横浜市内の百貨店・ギャラリーにて個展開催。クリエイターユニット「Port Art Pirates」をフォトグラファーKim Iseolと共に主宰、展示・ワークショップの開催やラジオパーソナリティを務める。

藤原徹平さん

藤原 徹平 / Teppei Fujiwara
(建築家、横浜国立大学大学院准教授、フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰)
建築のデザインだけでなく、アートフェスティバルの企画や基本構想、地域産業の再生、まちづくりや教育プログラムの企画など横断的に地域の暮らしのデザインに取り組む。主な作品に<等々力の二重円環>、<代々木テラス>、<稲村の森の家>、<クルックフィールズ>、<那須塩原市まちなか交流センター くるる>、<リボーンアートフェスティバル2016,2017,2019>、<横浜トリエンナーレ2017>など。2013年より宇部ビエンナーレ選考委員、展示委員を務める。著書に『7inch Project〈#01〉Teppei Fujiwara』など。主な受賞に横浜文化賞 文化・芸術奨励賞、日本建築学会作品選集 新人賞、日本建築士会連合賞奨励賞、東京都建築士会住宅建築賞など。

写真:大野隆介

熊谷 玄 / Kumagai Gen
(ランドスケープデザイナー、STGK Inc. 代表)
1973年横浜生まれ。現代美術作家Studio崔在銀のアシスタント、earthscape inc.を経て、2009年3月STGK Inc. (株式会社スタジオゲンクマガイ) 設立。ランドスケープデザインを中心に、人の暮らす風景のデザインを行なっている。愛知県立芸術大学(2011年~)、東京電機大学(2017年~)、千葉大学(2018年~)にて非常勤講師を務める。一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟理事。主な仕事は「左近山みんなのにわ」、「グランモール公園」、「have a Yokohama 横浜駅西口仮囲いプロジェクト」、「JR横浜タワー/うみそらデッキ」など。

後藤 清子 / Kiyoko Gotoh
(株式会社ピクニックルーム代表取締役)
長野県飯田市出身、大阪教育大学大学院修了。シンクタンクや制作会社等を経て、2016年より子育て支援事業へ参入。2017年株式会社ピクニックルームを設立、同年企業主導型保育事業「ピクニックナーサリー」、翌年放課後児童向け事業「ピクニックスクール」を開設。2019年からは地域食堂「さくらホームレストラン」も運営。横浜・関内地域の子どもを中心とした多世代交流を軸に、まちづくりや人材育成についての事業を構築している。

森 祐美子 / Yumiko Mori
(認定NPO法人こまちぷらす 理事長)
大学時代に小出郷文化会館と新潟県魚沼市の人々に惚れこみ、3年間公共文化施設とその評価について研究。この会館とまちの魅力を伝えたいと任意団体を立ち上げ約100人の若者を連れていく。2004年トヨタ自動車株式会社に入社、海外営業海外調査に従事。第一子出産直後に感じた育児における孤独感やその後救われた経験から、2012年に退社し当時のママ友数人と横浜市戸塚区にて当団体を立ち上げる。現在230人のボランティアメンバー(登録延べ数)に支えられながら、約40人のスタッフと「こまちカフェ」やウェルカムベビープロジェクト等企業との協働プロジェクト等運営する。約90会員いる地元商店会の副会長を5期つとめる。

森川 正信 / Masanobu Morikawa
(クリエイティブディレクター、マスマススクエア株式会社代表)
1976年横浜生まれ。場づくり・コミュニティ運営を通してチャレンジする人を応援する法人の代表。「マスマス関内フューチャーセンター」の執行役員も務め、まちの本屋・横浜北仲「LOCAL BOOK STORE kita.」、地域の間伐材を活用するオフィスプロジェクト「山北プロジェクト」なども企画。大田区蒲田で城南信用金庫のシェアオフィス・創業支援施設「J-Create+」、静岡県沼津市で沼津信用金庫の「ぬましんCOMPASS」2F「TENTOぬまづ」をプロデュース。現在沼津信用金庫の事業戦略アドバーザー。全国各地のコワーキングスペースを繋ぐ「一般社団法人ローカルコワークアソシエーション」や、西湘エリアのZ世代のスタートアップ支援を行う「一般財団法人八三財団」の理事、「横浜市市民協働推進センター」のクリエイティブディレクターも務める。

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