<2009年度 概況>
開設3年目となる平成21年度からACYは、活動拠点をZAIMからYCCに移しました。今年度は移転の影響もあり、窓口での相談件数は大幅に減少しましたが、相談だけではなく、その後のコーディネート業務に結びつくような発展性のある情報が数多く寄せられました。また、YCCに移転したことの効果として、
1.「相談+助成情報提供+会場提供+広報協力」といった一連のサポートが可能となった。
2.大学、企業、アート以外の NPO などが数多く利用する場であるために、異業種間のコラボレーションに繋がった。特に、アーティストと企業のマッチング機会が増加した。
3.「創造都市プロモーション」はYCCのミッションでもあり、ACYとYCCの資源の有効活用で、これまでにないダイナミックなプロモーションを実現できた。
が上げられます。 助成制度は新たに「企業による創造活動促進助成」を横浜市から引継ぎました。その他の助成も申請件数は概ね増加し、情報が確実に流通していることが実感できます。しかしながら、申請件数の増加に助成金予算が追いつかないという現実的な問題も顕在化し、資金獲得が急務となっています。
国際交流レジデンス事業は、従来からの“急な坂スタジオ”“BankART1929”が主催する事業に加えて、新たにYCCを拠点にした北京市のアーティスト招聘、また韓国・仁川市への横浜のアーティストの派遣を開始しました。またこれまでの取組みを俯瞰できるレポートの作成にも現在取り組んでいます。
今後は平成22年度以降に予定されている「まちづくり・産業振興」部門の組織化を視野に入れ、ACYのミッションや事業方針を再検証していきます。また相談対応、情報提供から踏み出し、積極的に事業者間のマッチングを図っていけるように、一層のコーディネート能力の向上に努めていきます。